昨年の「優駿牝馬の1着同着処理」をオペレーションだなどと称して読み切ったと自慢げな有料サイトだから、その「JRA・GI競走に於ける史上初の1着同着」という処理手続が何の為に必要であって、それが、今後の競馬番組に対して何を示しているかも当然、解読済みなのだろう。
論外とした、よそ様の理論展開には興味は無いが、我々も、それぞれの理解の上で、今年の「優駿牝馬」と対峙する必要がある事には変わりない。
そこで、その正誤、正否は別としてリゲイン総研の認識を示しておくと、私は「1着同着」というのは、第1回開催時に示される「禁止戦歴の提示」と同等という認識を持っている。
つまり、今後、何らかの「転換」や「ルートの変化」が宣言されない限りに於いて「桜花賞馬が優駿牝馬を制する」という「二冠馬の誕生」を日本中央競馬会は否定した。と思っている。
と同時に「フローラS1着馬」が「優駿牝馬」を制する事も禁止された。という事である。
その根拠は、1番解り易いところを示すと昨年の「桜花賞」も「オークス」も(国際GI競走)という意味に於いて「第1回」であるという認識によるものである。
そう言う意味で、その他の昨年、(国際GI)として施行を果たしたクラシック競走も同一ポジションにある訳だが、敢えて、示されたのが「オークス」であったのは、やはり今年【WIN5】対象競走として、最初の重賞競走が「オークス」トライアル「フローラS」の予定だったことに起因するものと判断した。
この事は、(無冠)時代のメジロラモーヌ(1986)、マックスビューティ(1987)、ベガ(1993)、スティルインラブ(2003)、ブエナビスタ(2009)の否定では無い事は誰でも理解の範疇だろう。
だから、私は今年の「オークス」の◎(1着想定馬)を「桜花賞馬」にも、その同枠馬とする予定は無い。確かに今年の「桜花賞」は第11競走施行に変化しているから昨年の「桜花賞」とは異なる起用性を示した訳だが、重要なのは、周辺状況ではなく「2冠誕生の否定」であるとした。
では、それらの「大震災の影響」を受けなかった場合の競馬番組はどのような「オークス」を想定していたのかを考えた場合に、浮上するのが初めて【WIN5】対象競走として施行される予定であった「第46回フローラS1着馬」の連続起用というマックスビューティ(は桜花賞馬でもあったが)型の起用性だと思っている。
しかし、その根拠の核である【WIN5】対象競走から弾き出されて土曜開催化した「フローラS」は、未勝利勝ち上がり馬の1着起用という初めての起用性を示した。
前提として、この変化した「フローラS」も初めての「土曜日施行」でありながら来年は元の居場所に舞い戻るか、ドラスティックな変化が加えられる「単発戦」として扱うことで、これも否定されるべき番組となる。
そうすると「起用性」の行き着く場所は、これまで示されなかった新しいルートの採用か、昨年と同じ「1着同着」を繰り返す事で時間軸を停止する事になるが後者は、その対象馬の選定は楽だが、到底有り得ない事象(史上初の連続性の可否)として採用すべき価値は無い。
例え、そうであっても昨年戦は「1着同着」且つ「揃目決着」でもある訳で、これを再現する可能性を否定する強力な材料は、出走表(枠順)を見ずとも示す事は出来ない。
(ただ、桜花賞馬配置枠での揃目決着などというベタな結論だけは主催者に採用して欲しくないのが本音である。)