第46回報知オールスターカップ | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

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 当該番組が「オールスター」を気取っているのは、これが2002年までは「ファン投票」による出走構成を稼動していたからであるが、それを未だに引き摺っているのは船橋に存在する「報知グランプリカップ」との兼ね合いだろうか。

 そもそも共に「ダイオライト記念」のトライアル競走であったものが、2007年に「同一コース」でのトライアルに看板を架け替えたのは「南関(国際)化計画」の一端なのだろう。

 「川崎記念トライアル」を名乗って今年で4年目を迎えることになる「第46回報知オールスターカップ」は今年、一昨年同様に地区外所属馬マルヨフェニックスに単勝1番人気を与えている。と同時に所謂「出遭性」として一昨年の1着現物のエスプリベンを対角に置くのは偶然なのか正月の椿事かの判定は任せる。

 エスプリベンにとっては昨年も出走歴を刻んで翌年、マルヨフェニックスが座する02番ゲートに配されていたのだから逢いに来たのはマルヨの勝手と言ったところだろうか?
 いや違う..実は同馬は昨年、武井栄厩舎所属馬としての出走であった。しかし今年は、再び久保秀厩舎に出戻っての出走であるから、これがマルヨフェニックスを教唆するという仮説を完全否定する材料は無い。

 しかし、ここで笠松所属のマルヨが1着起用されるのであれば、これまた同一世代による3年連続起用性が稼動することになるが、その正否は別に「同一世代による3年連続制覇」という決着構造は「同一馬による3年連続制覇」に近い位に稀有なシステムだと信じて止まない私は、この出稼ぎ馬に◎を打つ訳には行かないので▲まで。このレースに格など無関係であることはレース名が宣言しているのだから当然の理。

 しかし、今年の出馬表には明け4歳馬つまり基本斤量牡馬54キロ馬が存在しないのである。古馬牝馬の1キロ増量馬が、長距離戦のここで、4歳馬を代替するという理論展開は、かなり乱暴だが同枠に3キロ増量馬を置いた指定馬としては気になる存在としての◎406シスターエレキングである。相手も当然、指定馬がいいのは昨年を踏襲する部分としての期待だから4頭から選択することになる。


◎406シスターエレキング
▲202マルヨフェニックス
O711ライジングウェーブ
△609ブライトフェース
×712グランシュヴァリエ