第11回マリーンカップ(JpnIII) | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。


時は4月だが、ここでは3歳牝馬が古馬と共に戦う舞台が存在する。


【2006年戦の予想コメント】

 南関東の古馬牝馬戦線は、どうも川崎スパーキングレディカップを中心に組織されている印象が強いのは払拭できぬ事実で、その勝馬を5頭列挙していると次のようになる。
2001年プリエミネンス  (牝4)現9歳
2002年ジーナフォンテン (牝4)現8歳
2003年レマーズガール  (牝3)現6歳
2004年グラップユアハート(牝4)現6歳
2005年トーセンジョウオー(牝4)現5歳
 2000年のトシザミカを最後に5歳馬が勝てない起用性はここからニューフェイスを起用している印象を強化する。そんな5頭で一際輝きを放ったのが3歳制覇を果たしたレマーズガールで、同馬と翌年のグラップユアハートの同世代連覇によって陽の目を浴びなかったのが現7歳世代となる。そんな中、昨年のエンプレス杯を制して脚光を浴びたローレルアンジュ、さらに一昨年のエンプレス杯を制して穴を開けたプルザトリガーらが、一矢報いたが、その後が続かない。
 昨年6月施行だったが今年は例年の4月開催に戻った本競走にはクロフネ産駒の3歳馬プラチナローズが出走する。そう本競走はJRAに先行して施行される3歳上戦である。だからグレイスティアラも出走可能なのだが同馬はアネモネSを2着して桜花賞へ矛先を向けている。桜花賞惨敗後にスパーキングレディカップへ向かうのかどうかは現時点では解らないが、それまでは、このライン(南関古馬牝馬)は旧世代での決着構造を繰りかえさざるを得ないだろう。
 集票は既述の3歳馬と同枠配置された昨年2着馬グラップユアハートで、天候と馬場を味方にしてここは巻き返しに期待が膨らんでいるのだろう。
 しかし、ここで狙うべき個性は、その下の世代と見る。だが現5歳世代の代表格である昨年覇者トーセンジョウオーはここ目標とは言え鉄砲が利かない長期休養明け。その他は地方勢となり重賞実績に乏しい。となると残るは現4歳世代だが、ここにはJRA所属馬が存在しない。スルーレートは昨年フラワーカップを下手に2着したものだから芝の適正が噴出すのを試され続け低迷しているし、ケイアイメルヘンは1400mがギリギリと言う思い込みから短距離ダートばかり走っている。そして他には目ぼしい期待馬が存在しないのが、この4歳世代である。つまりヒロインの出現、若しくは復活を期待されている世代と言える。
 よって後方待機の脚質など糞喰らえ!で狙ってみたいのが昨年の関東オークス覇者・□地テンセイフジである。レマーズガールにスポットライトが当たった出世レースであり昨年の覇者トーセンジョオーも所持する戦歴である点にも注目。酒井忍では負け癖がついているが、それだけに復活の狼煙が上がればインパクトは大きいだろう。