「若い者は、おとぎばなしを本気にします。国のために勇ましく戦って死ぬのも悪くないと思うでしょう。
国のために死を決意する、国のために命を捨てる、本当にそうだったですか。
一部の、思い上がった指導者のために、苦し紛れに考え出した、むちゃくちゃな攻撃方法のために、
どれだけの若者が死んだか、日本人が死んでいったか、いや、殺されたといってもいい。
本人はともかく、残された家族はいったいどうなるんですか。それが、それがあなたの言ってる、
勇ましいことですか。勇気ということですか。私はそうは思わない。あんな思いは、二度と繰り返しちゃいかん。
今、現在、戦争なんてもんは絶対やっちゃいかんと、大声で叫ぶのは、いや叫べるのは、
現実に機関銃を撃って戦ってきた我々じゃないんですか。
戦争を経験したものが年を取ってきて、その思い出を美しく語ろうとしている。
そんなことでは、風向きが戦争に向き始めたとき、私たちは何の歯止めにもならない」
(鶴田浩二さん、1924年~1987年、享年62、NHK『男たちの旅路』から)
FBから頂きました。大事な言葉。命より尊いものはないのです。