私たちのお賽銭が、自民党へ?!

全国約8万の神社を統括する神社本庁の政治団体が、

4月の統一地方選挙で自民党県議候補者に「公約書(誓約書)?」を

送っていたことがわかりました。

埼玉県の候補者に送った文書が公表されました。

差出人は、神道政治連盟埼玉県本部長(県内神社の宮司)で、内容はざっくり以下。

 

①女系天皇制反対 

②緊急事態条項新設、自衛隊の明記などの憲法改正に取り組む

③教育現場で「歴史と伝統の尊重」や家族制度の尊重、宗教的情緒を丁寧に教える

④首相や閣僚による靖国神社参拝

⑤伝統的家族制度の崩壊につながりかねない選択的夫婦別姓制度反対、同性婚に関して民法で定める法律婚を大事にし、その意義啓発に努めます

 

などと誓約させ、「賛同を頂けます場合は、記名捺印の上、ご返送ください推薦状を送付致します」とし、支援の約束が書かれていたそうです。

 

文書を受け取った埼玉県議からは、「ここまで要求するのは、宗教団体の活動を超えている」と反発の声が上がっているそうです。

神政連とは、旧統一教会と並び、LGBTQに強く反対してきた組織でした。

「選択的夫婦別氏制度を早期に実現する議員連盟 役員一覧」(2021)という資料には、役員に甘利明、小泉進次郎、河野太郎、茂木敏充、小渕優子、木原誠二らの名前が記されている一方で、神政連の公約書にも賛同・署名をして神政連の推薦候補にもなっていたそうです(二枚舌?)。

 

神政連の資料によると、神政連の公約に賛同・署名をした234人のうち202人が当選したということです。

私達が神社で入れたお賽銭が、自民党の政治活動の資金源になってるんですね。

ちなみに、小樽など北海道4区から出ている中村裕之氏は、2021年の衆議院総選挙で「当選した神道政治連盟の推薦候補者」に名前があがっていました・・・。

 

 

※神道連に入っていない神社もごく一部あります。        

 

 週刊金曜日1427号、東洋経済オンライン他