初めての入院で心細かった私は
はじめのうちはベッドに引き籠りつつ
洗面所から明るく話をする女性の声をよく聞いていました。
あんな風に人と接することができればいいのになと思いながら。。。
ある日、パントリー室でその明るい声の主の女性から
声をかけられました。
「髪の毛抜けてなくてうらやましいわ~、私なんて速攻抜けちゃった~」
帽子をかぶって病院食ではなくマクロ食を用意していた彼女は
急性骨髄性白血病とのこと、同じ年でした。
私たちは同世代同じ年ということもあってすぐ仲良くなり
退院後もお付き合いは続いていましたが
私の後、すぐに退院した彼女は3か月で再発
臍帯血移植後の壮絶な拒否反応で一時は意識不明になりつつも
戻ってきてくれたときは手を握り合って泣きました。
その後一時退院するも、再再発、運命はなんと過酷なのでしょう。
再度臍帯血移植をするために昨年12月から入院治療していた彼女を
最後にお見舞いしたのは4月の検診の時でした。
抗がん剤治療の副作用で肝臓を傷め、
顔色が悪かったことが気になりながらも
今度こそ、退院したら病院の前の喫茶店でお茶しようねって
これが私たちの最後の約束になってしまいました。
12日に亡くなったとメールが来たのは今日の仕事中
パニックになった私はひこにゃん先生に電話して
友達とはいえ先生には守秘義務がありますから
あまり詳しいことは話すことができません。
わかっているけど先生と話したかったので・・・・
私たちが仲が良いことを知っていた先生は
彼女には私のことを心配そうに・・・
私には彼女は今日は調子いいよと顔を見せに行きやすいように
声をかけてくださっていました。
Yさん、長かった闘病生活お疲れ様でした。
3人の子供を残してきっと悔しいでしょう。
何もできなかった私です、ごめんね。
喫茶店でお茶したかったけど
今度検診に行ったときはあなたの分のお茶も頼むから
きっと来てね、あの喫茶店よ
明日はお通夜
会いに行ってきます。
Yさん、あなたとの出会いに感謝します。
ありがとう!!