非分泌型多発性骨髄腫について | 必ずカエルよ~ 多発性骨髄腫と歩む

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多発性骨髄腫という病気になってしまいました。
検出できるM蛋白はベンスジョーンズですが
その数値が低く、非分泌型に近いそうです。
平成22年7月22日に入院、23年2月23日に退院しました。


今日は少し真面目に。


自分の病気について勉強しなおしてみようと思います。




~非分泌型骨髄腫について~


全骨髄腫患者のおよそ2%に相当。(1万5千人の2%)


血清及び尿中にM蛋白が検出されない。


 理由: 形質細胞がM蛋白を排出できない


      M蛋白を生成する能力が低い


      形質細胞内でM蛋白が分解される


  
 特徴: 一般的骨髄腫患者よりも約10歳年齢が低い


      貧血や血清カルシウム値の上昇がより少ない


      腎不全になりにくい (尿中にベンスジョーンズ蛋白が存在しないため)


      腫瘍量は一般的患者よりも少ない。


      一般的な初期症状は腰痛で、溶解性病変が見られる


    
      骨髄中に単クローン性形質細胞胞(κ or λ)の過剰発現が見られる。


    
 治療方法: 一般的骨髄患者と同じ治療


      
       非分泌型の場合治療に対する反応や再発は、


       M蛋白値の変化で判断することができない。


       治療の効果は、骨痛の改善、ヘモグロビン値の改善、


       血清カルシウム値の低下、などで示される。




 非分泌型骨髄腫の患者の生存は多発性骨髄腫の患者の生存と類似しています。


 腎不全がない為、より長い生存が期待できることもあります。


 しかしながら、血清あるいは尿中にM蛋白が検出されないことにより診断が遅れ、


 結果として生存が短くなることがあるかもしれません。


 全体としては非分泌型骨髄腫の患者の生存は分泌型骨髄腫と比較して違いはありません。


                           by   ロバートAカイル博士



ということらしいのですが、


私にはいくつか当てはまらない点があります。



まず、一番重症だったのが貧血であったこと、


溶解性骨病変は見られなかったこと、


尿中に微量のベンスジョーンズが確認されたこと、


この3点です。



ここでもやはり、治療の反応やを再発をM蛋白値の変化で


確認することができない、と書いてあるように、


そこが私の場合、ネックになるのかな。



だからこその「フリーライトチェーン」 だったのです。



消失してしまったとはいえ、ベンスジョーンズ蛋白がいたことも確か。


腎臓には気をつけるべきですね。




血液検査結果より


         白血球    赤血球     ヘモグロビン    血小板    


7/21     38.9     241       6.6        9.7    


8/20     10.5     267       8.7        9.4     VAD治療後 


9/27     26.6     418       12.3       32.7     


10/7     47.3     398       11.4       26.5    BD治療中


10/11    27.0     423       12.1       28.5  


     


基準値    40~80    380~480  12~16     13~32



抗がん剤治療がはじまると、骨髄抑制がかかるので


多少数値は変動します。


でも、骨髄内で正常な細胞が作られ始めているだろうことは、


数値から予想してもいいのかな・・・と思ってます。




骨髄内に残った0.4%のガンを


ベルケードがどこまで叩いてくれるでしょう。


すぐに数値ではわからない非分泌型な私は、祈るばかりであります。