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ルーシー・わんのブログ

僕がこれまで読んだ本の中で、印象に残った本、読んで良かったと思える本、影響を受けた本の紹介を中心に書いていきたいと思います。

先日、NHKスペシャル番組で「アタッチメント」について取り上げているのを見ました。番組の内容に触れ、ふと私は思ったのです。しばしば孤独を感じることがあるのは、もしかしたら生まれながらに備わっている「アタッチメント」を求める本能から来るものなのだろうか、と。


番組の中で、そう明言されていたわけではありませんでしたが、私には自然とそう解釈できてしまうのです。世の中には「孤独」というタイトルの本が数多く存在しますが、アタッチメントとの関連性について言及しているものを見た記憶はありません。しかし、冒頭のような解釈をすると、孤独という感情は至極当たり前で、人間にとって自然な欲求なのだと納得できます。


番組では、アタッチメントを「不安や恐怖を感じたときに『特定のだれか』にくっついて安心感を得ようとする本能的な欲求や行動」と定義していました。従来、「愛着」と訳されてきたアタッチメントの本質を、より明確に表現した言葉だと感じました。

参照:
「NHKスペシャル」「あさイチ」「すくすく子育て」で放送
子どもの幸福度に影響を与える“アタッチメント”とは?
https://www.nhk.or.jp/campaign/koe/kodomo/koe_kiji_attach.html

NHKプラス(見逃し放送) すくすく子育て 子育てで大切な“アタッチメント”って?
https://plus.nhk.jp/watch/st/e1_2024050423775
NHKプラス(見逃し放送) 人間関係のクセは赤ちゃんの時に形づけられる
https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2024050423720

 

 

3月1日(金)午前の部:衆議院 政治倫理審査会 

https://youtu.be/2j33zW0357c?si=NgcPeP6HnXqwSzWO 

 

9:10~西村康稔前経産相 

質問者の自民党の武藤容治議員の発言・・・

・国会議員に対して「先生」という呼称を連発するが、そういう言い方して、虚しくないかい?そういう状況か?!

・西村議員の答弁・・・肝心な箇所で口を濁す。話が堂々巡り、同じ答弁を繰り返す。「還付」という言葉を使うが、そうじゃない。政治資金規正法に違反した「裏金」。

 

 個人レベルでいうところの「還付金」は、国税庁の記述では「納め過ぎの所得税の還付を受けることができます。この申告を還付申告といいます。」とある。納め過ぎた???

 

10:40~松野博一前官房長官

 ツラの皮が厚い。何のために政治家をしているのか?!

 “羞悪の心無きは、人に非ざるなり。是非の心無きは、人に非ざるなり。” 

(孟子)

 

ただし、そんな政治家たちを選んだのは我々日本国民だ。

 

非営利シンクタンク言論NPOの「日本の政治・民主主義に関する 世論調査(2018年8月02日)」の中で、「日本の民主主義は機能しているか?」という問いに対して、

“日本の民主主義が「機能している」と考えている人は4割程度にすぎない。これに対して「機能していない」は3割以上存在している。民主主義が「機能していない」と考える理由で多いのは、「首相の姿勢」や「政党の機能不全」、「国会の議論の形骸化」など、現在の政治のあり方を問うものが多い。ただ、「選挙の低投票率」、「有権者の無関心さ」など、有権者側の姿勢を問うものも3割前後見られる。”(引用終り)

(参照 https://www.genron-npo.net/future/archives/6991.html )

 

日本のエコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)による民主主義指数は、OECD38カ国中 12番。

 

Google 生成AI Geminiに、「日本の民主主義指数を高めるには?」と問うと、その答えの一部を引用すると、

“日本の民主主義の程度をさらに高めるために、以下の課題に取り組むことが重要です。

1. 政府の機能の改善

・政策決定過程の透明性を高め、国民の意見を反映しやすくする。

・(略)

・汚職を防止し、政府の公正性を高める。

2. 国民の政治参加の促進

・(略)

・政治教育を充実させ、政治に対する国民の関心を高める。

・市民社会の活動を活発化させる。

具体的な取り組み例

  • 政府の政策決定過程を公開し、国民が意見を提出できる仕組みを作る。
  • 国会議員や地方議員の活動を公開し、国民が評価できるようにする。
  • 政治資金の透明性を高め、不正な資金の流れを防止する。
  • 学校教育の中で、政治に関する知識や議論のスキルを教える。“(引用終り)

 

今日2月29日(木)の政倫審の野田元総理の岸田総理への追求は正鵠を射ていて、見ていて気持ちが良かった。

Youtube 【政倫審】野田元総理が質疑「総理出席に強烈な違和感」「指導力に疑問」自民“裏金”めぐり (2024年2月29日)| TBS NEWS DIG
https://youtu.be/PnS1KZdO7zw?si=iKAdQuLgFOSLvGKR

ただし、他の議員の質問は、人にもよるがツッコミが足りない。甘い。時折、ピントがずれていないかとも思えるものもある。

質問する側が怯んでいてどうする!考え込んでいてどうする!斬り込め!斬り込め!

 

回答に対してそこから先の追及を止めてしまうことは承認したようにも見えてしまう。彼らに対して、もっとロジカルシンキング力/クリティカルシンキング力を高めよ、と言いたい。

司馬遼太郎、磯田道史さんが面白い!

 

TVにもよく登場している歴史学者、磯田道史さんが司馬遼太郎を正面から取り上げながら、司馬作品と日本史を解説してくれているのが「『司馬遼太郎』で学ぶ日本史 」(NHK出版新書 517)。

 

磯田さんによると、歴史文学は多く3つに分けられ、史実に近い順で史伝文学、歴史小説、時代小説となっている。司馬さんの作品の多くは、歴史小説だそうな。つまり歴史資料に沿って小説を書いている。

 

読んでいくとワクワクして夢中で読み進められるストーリーになっているばかりでなく、その物語の中から歴史的な意味やそこに働く力、更に人物像を俯瞰・概念化して読み解いてくれている。慧眼だ!

 

今「竜馬がゆく」(文春文庫)の全八巻中の第6巻目を読み終えたところ。

 

ちなみに、磯田さんから見て、その作家の最高傑作は歴史的史実に最も忠実に書かれた「花神」だそうだ。村医から一転して官軍総司令官となり、維新の渦中で非業の死をとげた、日本近代兵制の創始者・大村益次郎の波瀾の生涯を描いている。

 

僕が最初に読んだ司馬さんの小説は、学生時代の頃で、「項羽と劉邦」。

 

歴史から何を学ぶか?

その磯田さんの書籍の「おわりに」に書かれた次の文章が示唆的だと思う。

 

・“若き日の司馬さんが目にしたのは、国家が命令を下してみんなが「一億玉砕」を叫んで戦争に行く、付和雷同してついていく日本人の姿でした。しかし、自分の考えをしっかり持って行動する人間が日本の歴史を動かして来たという事実を、司馬さんは小説に描きだしたわけです。”

 

「竜馬がゆく」の主人公、坂本龍馬がまさにその一人。藩や幕府や天皇ではなく、当時の日本が、中国のように欧米によって侵略されて植民地化されないように、日本という当時考えられていなかった大局的な枠を捉えて、周囲の人々を動かして行った。お見事!

 

次の磯田さんの言葉も歴史からの警告として的を射ている。

 

“日本国家/組織が誤りに陥って行くときのパターン;

・集団の中に何かひとつの流れができると、いかに合理的な個人の理性があっても押し流されていってしまう。

(一部略)

・情報を内部に貯め込み、組織外で共有する、未来に向けて動いていく姿勢をなかなかとれない。(引用終り)“

 

いまの自民党組織風土もその悪癖から免れていない。

毎朝ラジオで起きているのですが、今朝はみぞれ交じりの寒さだったので、布団の中でラジオをじっと聞いていた。

すると、NHKラジオ第一で1970年代ヒットパレードが放送されていて、青春時代の甘酸っぱさが蘇ってきた。懐かしかった。僕らはそんな時代を生きてきた、という実感です。

昭和時代を青春で送った人にとって、ななかないいですよ。感動します。

次のNHKラジオサイトの聞き逃し配信で聞けます。

NHKラジオ らじるらじる 聞き逃し:名曲ヒットパレード:
https://www.nhk.or.jp/radio/ondemand/detail.html?p=7313_01
視聴期限:3月1日(金)午前8:55配信終了