ずいぶん前に、観たい映画だなぁって思って、TSUTAYAオンラインで

借りて iPad にダウンロードしていた映画『リリーのすべて』をやっと

観終えた。

 

 

 

1920年代後半に穏やかに結婚生活をしていた画家夫婦の夫 アイナー が

画家の妻ゲルダに頼まれて女性モデルの代役を務めたことから、

アイナーが自身の内側に潜んでいた女性としての性に目覚め、女性と

して生活を始めていく中で夫婦間の亀裂や葛藤を描きながら、ついに

はリリー(アイナーの女性名)が妻ゲルダの理解を得て支えられ世界

で初めて性別適合手術を受けるという、2015年イギリスとドイツの

共同製作の実話に基づきながら脚色された映画です。

 

原作は、デヴィッド・エバーショフという人の、

『世界で初めて女性に変身した男と、その妻の愛の物語』です。

 

映画は2016年の第88回アカデミー賞で主演男優賞や助演女優賞などの

4部門でノミネートされたが、結局妻役の アリシア・ビカンダーが

助演女優賞を受賞した。

 

これから先は、映画の内容の記述にもなってしまうので、映画を見たい

とお思いの方はすっ飛ばしてください。

 

自身のうちに潜んでいた女性の性自認から女性装に始まり日常的に女性

として生活していこうとするリリーと名前を変えた夫 アイナー に対して、

 

「リリーは存在しない、ただの作り物でゲームのはずだったのに」

 

という妻のゲルダに対して、

 

「君だけにはわかってほしかった」

 

と懇願する、リリー。

 

でも、ゲルダは戸惑って、医者への受診を勧めるが、正しい診断をされる

ことなどなく、「性的倒錯」や挙句の果てには「混乱している普通と違う

男性」=「精神分裂症」と診断され収監されそうになる。

 

 

「こんなのもうイヤ、夫婦でどこにも出掛けられない、もう馬鹿な

 ゲームはやめて」

 

って訴えるゲルダ。

でも、リリーは、

 

「これはもうゲームなんかじゃない、わたしそのものなの」

 

このあたりの会話の掛け合いは、わたしとつれあいによく似てる。

 

さらに、ゲルダは、リリーに

 

「夫に会いたい、夫と話がしたい、夫を返して」

 

と懇願するけど、リリーの返事は、

 

「君が望むものはあげられない」

 

でもこの辺りは昨日のブログにも書いたけど、わたしはちょっと譲歩でき

るかなぁ、、、、

本心としては、やはり、「できない」としても、、、、、。

 

失意のゲルダは、リリーに一度は

 

「わたしもう支える自信がない」

 

というものの、やはりリリーのことを愛しているゲルダは、最後にもう

一度だけ医師に会うことを勧め、この医師がリリーに、「女性になるため」

の性別適合手術を提案した。

 

前例のない手術で、「成功の保証もないし、感染症や合併症のリスクも

ある」と説明されても、リリーは「僕には希望だ」と話し、手術を受け

ることに。

 

結果、一回目の手術は成功したものの、2回目の手術後の感染症によって、

リリーは亡くなってしまう。

 

「ようやく自分になれた」と言った時のリリーの穏やかで安らかな表情の

笑顔と心から信頼して支え切ったゲルダの安心しきった顔が印象的だった。

 

最後の場面、スカーフが風で飛ばされていく場面で、ゲルダが、

「いいの、そのまま飛ばせてあげて」って、、、、、、、、。

 

この場面はやっぱり映画を見てください。

 

リリー役のエディ・レッドメインの演技も素敵な女性になっていて素晴らし

かったけど、なんて言ったってゲルダ役のアリシア・ビカンダーの演技が

さすが、助演女優賞受賞に値する好演でした。

 

この映画は2016年公開、この後、トランスジェンダーを題材にした映画や

テレビドラマが続いたんだね、、、、。

2016年ドキュメンター映画みたいな『ハイヒール革命』

2017年の映画『彼らが本気で編むときは、』(生田斗真・桐谷健太出演)、

2018年NHK の「女子的生活」(志尊淳・町田啓太、西原さつき出演)

など、、、。

 

この前紹介した『CROSSINGー心の交差点』もそうだった。

 

日本で性別適合手術を受けて、例の「特例法」に基づいて性別変更をした

人は、2022年までに11,919人だそうです。

「特例法」の変更要件があるから、本当に変更したい人はもっと、もっと

多いんでしょうね、、、、。

 

わたしもその一人、、、、、。