この前11月10日のイタリア語のレッスンの時に先生から、駅ビルにキネマ
旬報シアターがあって、ふつうの映画館では公開されることのない面白い映画
をやってるというお話を聞いて、その映画館の URL を教えてもらっていたので、
調べたら、
『アニタ 反逆の女神』
が公開されていたので、昨日19時20分からだったんですけど、観に行ってきま
した。
『アニタ』は、アニタ・パレンバーグのことで、1944年イタリア生まれのドイ
ツ育ち。
1960年代から、女優、モデルなどとして活躍していて、その後1965年の
ドイツ公演の時にローリング・ストーンズと出会い、メンバー「ブライアン・
ジョーンズ」と恋愛関係になったけど、DV によってお別れした後に、同じくメンバー
だった「キース・リチャーズ」と交際を始めたり、またその間にもマリアンヌ・フェ
イスフルとお付き合いしてた「ミック・ジャガー」との噂があったりで、文字通り、
「ローリング・ストーンズの女」、「ミューズ」とも呼ばれた、彼女の「魔性の女」と
しての激動の生涯を描いたドキュメンタリーで、息子の「マーロン・リチャーズ」が
制作総指揮を務めた作品です。
ストーンズの曲は大好きでよく聴いていたけど、彼女の存在はわからなくて、映画に
はストーンズのメンバーも出るんだろうし、何より彼女の没後に発見された回顧録・
自叙伝にそって構成されている映画の中で、アニタが語る声を、わたしの大好きな
スカーレット・ヨハンソンが担当していたので、そちらも興味津々でした。
でしたけど、まぁ、この時代のロックンローラー、ミュージシャンたちは、ドラッグ
やコカイン、マリファナ、ヘロインに手を染め続けて、薬物使用や大麻の不法所持で
逮捕されて更生施設に入ったり、そしてまた始めるの繰り返しで、「ブライアン・
ジョーンズ」が1969年に自宅のプールで水死していたのも、酒と薬物の影響と
されているそう。
でも、さぁ、こんなぐちゃぐちゃなメンバーの関係性の中で、半世紀以上一度も解散
しなくて今も現役でロックしている連中って、いったいどういう神経してるのかって
疑いたくなっちゃうけど、音楽は音楽で、素晴らしいから、まぁ、いいかぁ、、、、。
まぁ、日本のミュージシャンも薬物関係で取りざたされた人多かったけど、そうしない
といい音楽はできないのかねぇ、、、。
どれだけ多くの才能あるミュージシャンが、薬物関係で死を迎え、その輝かしい未来
を無にしてしまったことか、、、、生き続けていてほしかった。
ジャニス・ジョプリンもそう、ジミ・ヘンドリックスもそう、、、、。
アニタは、結局ストーンズとの関係の破局を迎え、1980年代には、更生してファッ
ションデザイナーとして活動していたそう、、、、。
ひとりの女性として、ストーンズの音楽性や、彼らのファッションにまで影響を与え、
誰にも迎合することなく、自分を貫き通した、アニタ、2017年6月没、享年73歳
でした。
このシアターには3つのスクリーンがあって、それぞれ約150人くらいの座席数で
したが、この映画が上映されていたスクリーン3は、わたしを入れて8人の観客でした。
「ローリング・ストーンズ」の輝かしい歴史の裏側の、薬物と人間関係のどろどろした
世界を見せつけられた、辛くて悲しい物語でした。
最後に、彼女やマリアンヌ・フェイスフルがゲストミュージシャンとしてレコーディン
グの時にバックコーラスで参加していたという、ストーンズの、
『Sympathy For The Devil (悪魔を憐れむ歌)』を聴いてください。







