有名なのは細菌学の川喜田教授で其の少し前から論議をされていた、普通の細菌は通過できない、素焼きの壺をも濾過できるほどの小さい病原体が発見され世界中の細菌学者の注目をあつめていた。
今ではヴィールスとよばれ誰でも知っているものだが当時は「濾過性病原体」といわれ、教授は日本におけるこの研究の第一人者として有名なかたで、同名の著作書を出版されたりしていた。
私が今の年になっても一番感銘をうけ、未だにその教えを忘れることができないのは、薬理学の小林教授である。
地味な先生であったが「毒とその作用機序」という著書を出版された。
人の病を癒すべき薬について教える立場の方が、何故毒のことを書かれているのか、疑問に思うのが普通だと考えるものである。
何故だろうか?
先生の最初の講義を受けて初めてその理由が理解できたのである。