実習に夢中になっていると授業時間が終了すれば自由に帰宅してよいことになっていたので、一人、二人と帰りだして行く。
クシの歯が抜けたように学生の数が減ってゆく。
どうも解剖をしたくない人の方が多いようで、さっさと早めに切り上げて帰る人が多かった。
自分は夢中になって時間を忘れてやっていて、ふと気が付くともう日がどっぷり暮れて裸電球の明かりを頼りにやっていると一人きりになってしまった事があった。
その時はさすがにドキッとして背筋がゾクゾクしてきた。
今にも遺体が起き上がってくるような思いがして我慢できなくなり、早々に退散した。