千葉医大の基礎医学教室(解剖、生理、生化学、薬理、法医など)は木造で各講座ごとに別々の立派な建物で、其々に教室と実習室、研究室があったようだが、戦時のB29の焼夷弾攻撃で焼失しまっていた。
戦後の建物では解剖学教室と解剖実習室に分かれていたが、其々木造のバラック建ての板張りの粗末なものであった。
実習室は広いがらーんとした木造建てで、木製のガラス窓、解剖台は石造りでその上に白い布を被せた遺体が置かれていた。
天井はなく、梁から裸電球がぶらさがり、甚だ殺風景なものであった。
しかも、防腐のため、遺体はホルマリン漬けにしてあったので、例の鼻を衝く独特の嫌な臭いがこもり、目がチクチクして涙目になる感じだった。
今思うとよく我慢して実習できたと感じている。