水と、ところてんの性質が基本的に大きな違いがあることに気が付かなかったのが、間違いだった。
つまり液体とゲル状のものでは、胃袋での滞留時間に大きな差があり、また胃には常に一定のゆとりの空間が必要で、ゴムの袋のように、パンパンにめ一杯に膨らませることは不可能なのである。
これは今だから言えることなのである。
医学部の一年を終了して、まだペーパー上で得た解剖学の知識ではそんな程度のことも知らなかったのである。
医学は経験科学といわれているが、実際に人体の解剖実習を終了してしっかりわかったつもりでも、形態的な理解はできても機能的な理解はできていない。
命ある生物と、命のない物とは全く異なっているのだ。
しかし今の医学教育では、果たして人を生き物として考えているのか、疑問を感じる点が沢山あるのが実状である。
これで養成された医師が今の医療保険制度により、診療を行った場合の成果に憂いを感じているのは私だけではない。