私の医学生時代⑦ | *ルビーテッククリニック*院長のコラム

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その店の中はコンクリートの殺風景な床に、簡単な木製のテーブルと粗末な椅子がそれなりに置いてあり、あまりさえない顔をした中年の痩せた男性が、前掛けをかけ、それらしい風体をして座っていた。


ジロリと客の品定めをするように眼を向けた。


「いらっしゃい」と言葉をかけはしたが笑顔はない。


此方の方がドギマギして口ごもりながらといかけた。


「あのう、表の張り紙に書いてあるのを見て入ってきたのですが・・・・・・」


「あー、ところてんの食べ放題で10杯以上食べればただにするよ。食べたいのかね。」


「食べられなければお金を払うことになりますね?」


「それは、当たり前でしょう。」


「おいくらですか?」


「10円ですよ。」


その頃の10円はまだ大金で外食券食堂では一食分は食べられる位の額だった。


「どうしよう。」と気持ちがぐらついた。