こんにちは
ジュエリーデザイナーの奥野貴子です
実は昨日の
というブログの最後に入れようとしたネタがあるのですが
今思い返してもとってもいいお話なので
改めて今日書くことにいたしました
こちらは昨日もアップしたティファニーの刻印です
この刻印はレーザーで入れています
レーザーはデータをもとにどんなサイズでも入れられます
ムラなく均一に入れることができます
レーザー刻印機は20年くらい前に
多くのジュエリーメーカーが導入しました
それまでは金属でできた刻印を打つ道具を使って
小さな金づちで打って入れてました
その方法で打たれたものがこんな感じです
ちなみにこんな風にジュエリーに打たれたものも「刻印」で
その刻印を入れる金属の道具も「刻印」と呼ばれています
ここはちょっと紛らわしいですね
さてここからが本日のブログの主役の登場です
8年前、私の「ジュエばな」を面白いと思ってくれた方が
私の最初のお茶会を開催してくださいました
(「ジュエばな」とは私が作った造語で
ジュエリーのちょっとニッチな話を指します
)
そしてその後この初回の参加者さんが
私のジュエリーお茶会を何度か開催してくださいました
その何度目かに参加者された方が持ってこられた
指輪の刻印についてのストーリーです
その方は他界したご両親の婚約指輪を持ってこられてました
ご自分のサイズとは合わないので
サイズ直しが可能かどうかのご相談だったような気がします
(↑なにしろ8年前なもので記憶が~
)
持ってこられた指輪をルーペで拝見すると
内側に優美な文字の刻印が![]()

(こちらがその時に撮った実物のお写真です)
これね、手彫りの刻印なんです
レーザーでもなく刻印を使うわけでもなく
タガネと呼ばれる金属で出来ている小さな棒状の道具と
金づちを使って一文字一文字削るように彫っています![]()
一番右端には「K18」と打たれていますが
これは刻印の道具を使って打たれています
はっきりとは読めないのはだいぶ使われた道具なのでしょう
道具が摩耗してしまったのでしょうね(よくあることでした)
このリングをお持ちいただいた方は
ご両親のイニシャルと婚約された日の刻印には
気づかれていませんでした
なので刻印が入っていることと
サイズ直しをすることで刻印が消えてしまうことをお伝えしました
結果サイズ直しはしないことに![]()
私が常々伝えていることは
デザインが古くて使えないジュエリーはリフォームするか、元の地金に返しましょう
でも大切なものは使えなくてもそのままにして、時々眺めてみるのも有りです
ということです
ほんとにその通りのお話でした
今回この記事を書くにあたり
ご本人に了承を得るためにご連絡しました
その方は
「父が生きていたらどこでどんな風にして買ったか聞いてみたかったです」
とおっしゃっていました
そしてご本人の婚約祝い品としてご主人に
銀座和光で銀のカトラリーを買われたこと
すべてのカトラリーに手彫りで
「H to A」
と入れてもらったものの写真を送ってくださいました
(以前は和光の銀器は何種類もあり
刻印の書体も選べたそうですが
残念ながら今はすべての銀器の扱いは終了しているそうです
ちょっと寂しい気はしますが時代ですね
)
このヒゲがついた素敵な字体は昔は総称して
「花文字」
と呼ばれていました
今は花文字で検索かけると
違うものが出てきてしまいますが・・・
この文字はジュエリーに入れるものより大きめで
全てのカトラリーに同じように手で彫っていれるのは
すごい技術力だと思います![]()
裏の刻印は刻印を打つ道具で入れられたものですね
これだけ長い刻印も偏りなく均一にいれるのは
新人さんでは難しいかもしれません
今日は刻印からストーリーが想像できるお話でした![]()
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