こんにちは
ジュエリーデザイナーの奥野貴子です
さて
今日は地味~な作業の日でした
先日お母様から譲り受けたり
若い頃に買っていただいた指輪たちの
リフォームをお受けしました
そのままでは今は使えないものたちなので
先週留まっていた宝石をなじみの職人さんに外してもらいました
(ご依頼主に外していいかを確認してからね)
全部センターストーンがあって脇にダイヤが留まっているタイプ
昔のものだから全部メレーダイヤとテーパーカットのダイヤ入り
イメージはこんな感じ↓
そうするとこんな作業が発生します↓
何をしているかというと外したダイヤのサイズチェックです
メレーダイヤはだいたい0.05mm単位でサイズが分かれています
0.01ctの重量のダイヤは1/100(100個で1ctなのでね)
1/100は直径が1.3mmです
1/90は直径が1.35mmです
ちなみに「1/100」は「ひゃっぱー」と呼びます
ちょっと面白いでしょ?
普段は無意識で使っている言葉なので
今気が付いたんですが
「~っぱー」
って大抵 ぱ の前にちっちゃい っ が入りますね
1/80は「はちじゅっぱー」
でも1/55は「ごじゅうごぱー」
「ごじゅうごっぱー」と呼ぶ人はいません
誰が決めたんだろう???
話がそれましたがメレーダイヤはサイズ分けして
ジッパー袋に入れます
テーパーダイヤは長さだけ計って小分けします
テーパーダイヤは計りながら
こんな風に下に敷いた紙にサイズをメモして分けていきます
メレーもノギスで計って分けました
メレーダイヤを扱う会社には
「シーブ」という金属製のふるいのようなものがあって
それを使ってサイズ分けするのですが
私は持っていないので
複数のジュエリーから外したダイヤをミックスして使う時
注意しないといけないのが
ダイヤモンドのクオリティー
クオリティーの良いものと低いものを混ぜて使うと
クオリティーの低いダイヤが悪目立ちします
あとは石を留める時にできた欠けや
おそらく使用中にどこかにぶつけて出来た欠けやキズ
そんなこともルーペチェックで注意しながら仕分けます
実に地味~な作業です
あ、最後に3枚目の写真の左下に写っている道具
名前を「スコップ」といいます
私は3個持っています
あまり出番がないのに3個持っているのは
石屋さんと呼ばれるジュエリーではなく
宝石だけを扱う業者さんがくれるから
ほら、右側の2つはくれた業者の会社名とか入っているでしょ?
左のは側面に
「あ、あの宝石がない」
ってなった時に連絡もらえるようにね
商売上手です
ちなみに最初に出てきた母の指輪は私のペンダントになりました
どのように変わったのかご興味あればこちらをご覧くださいね
ただし記事の中に出ている枠加工代は
昨今の金価格の上昇を受け1.5倍くらいになりました
「母の残したジュエリーたち その6「オパールリング」リフォーム後
よく読まれているシリーズの記事をまとめました
「皇室のジュエリー・まとめ記事」
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