手をアルコールで消毒する時って?? | 心がときめくジュエリー ジュエリーデザイナー 奥野貴子のブログ

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伝説となったキャラクター・ジュエリーからTVショッピングチャンネルで1日で3億円売れたジュエリーやオーダーメードまで、様々なジュエリーのデザインを手がけてきたジュエリーデザイナーのブログです。

こんにちは

ジュエリーデザイナーの奥野貴子ですニコ
 
 
 
この記事は最初は2020年7月に書きました
コロナ禍が長期化しアルコール消毒も多様化してきましたので
少し追記をいたしました
 
 
 
このコロナ禍ではショップや病院・スーパーなど
どこに行っても入り口にはアルコール消毒のボトルがありますよね?
お取引先の会社の受付カウンターにも置いてあります。
私はボトルが置いてあるときは入る時と出る時と、
可能であれば両方使うようにしています。
 
今では当たり前の日常になりつつありますね。
 
 
 
そこで気になる方、いらっしゃいませんか?
 
 
 
アルコールで「シュッ」ってやる時に
 
リングはどうしたらいいのはてなマークはてなマークはてなマーク
 
 
 
 
  宝石ブルー宝石ってアルコール付いちゃいけないんじゃないの?
 
  宝石ブルーそもそも金やプラチナは大丈夫なの?
 
  宝石ブルーアルコールで曇ったりしないの?
 
 
などなどなど。気になるかも・・・。
 
 
 
 
 

 

そこで調べたり実験してみましたラブラブ

 

 

 

 

 

まず間違いなくアルコールに弱いと思われる宝石。

 

エメラルドはNGですビックリマーク

 

 

エメラルドは一般的に
「オイル含侵」

という処理を施されています。
そのオイルがアルコールで溶かされて流れ落ちる可能性があります。

結果美観を損ねることになります。

 

 

あと気になるのはオパール。

これに関してはお取引先の宝石を直接海外で仕入れている会社の社長さんにも確認しました。

20年少し前にエチオピアで発見された
エチオピアオパール。

 

エチオピアオパールはアルコール消毒はダメです。
エチオピアオパールは今までにも水分が沁み込むことで

劣化する(色が変わってしまう)事例が多く出ています。

 

 

それ以外のオーストラリアのオパールやメキシコオパールで

実際に実験をされた方が検索したらいらっしゃいました。

「一日浸けおいても変化は出なかった」
という実験結果が出ていましたが

それ以外の条件ではどうなのかなどは不明です。

そして何より一般の方ではエチオピアオパールかどうかの

見分けがつかないと思われます。

 

 

なので
オパールも避けましょうビックリマーク

 

その方が無難です。

 

 

あとは前出の社長さんから指摘のあったのが

パライバトルマリンビックリマーク

 

 

 

宝石が大好きな方たちには広く知られた稀少石です。

実はパライバトルマリンの中にも一部エメラルドと同じ

オイル含侵処理をされている物があります。

エメラルド同様気を付けましょう。

 

 

あとは染めてある可能性のあるものもやめた方がいいですね。

 

例えば

・美しい赤なのにすごく安かったサンゴ

・今まで見たことがないような色の宝石

などです。

 

人工的に染色したものはアルコールで色が抜ける可能性があります。

 

 

 

ちなみに金やプラチナは全く問題ありません。

かえってアルコールで拭くことで表面がスッキリします。

ガラスなどをアルコールで拭くと拭きムラが出ますが

ジュエリーは小さいのでこちらも問題はありません。

 

 

 

 

 

それでは大丈夫な宝石は?

 

ダイヤモンドキラキラ

ルビーやサファイヤキラキラ

クォーツ系(アメシスト・シトリンなど)キラキラ

 

などなど。

実は多くの宝石は問題ありません。

ここにあげきれないほどです。

 

でも「染めてあるか?」等ご自身では判断着かないと思いますので

取りあえず上にあげた三つ以外はちょっとだけ気を付けましょうね。

 

 

 

「めんどうくさ~いあせる

 

 

って思いますよね?

 

そこで一つ朗報です。

このブログでも何度か書いているかと思いますが

ダイヤモンドには親油性(=油になじみやすい)という性格があります。

手の皮脂などが付着しやすいのです。

そして付着した皮脂などにホコリが吸い寄せられて表面が曇ります。

 

 

でもアルコールは油分を落としてくれますアップアップ

 

 

実際にどうなのかちょっと実験してみました音譜

 

普段よく使いちょっと曇ったダイヤモンドリングを指にはめて

アルコールをシュッビックリマーク

 

写真はうまく取れずこんな感じですが・・・

 

 

上がbeforeで下がafter。

(写真じゃよくわからないけどあせる

 

手にアルコールを吹きかけた後

ちょっと意識してリングの表面をコシコシしました。

 

そうしたらダイヤモンドのテーブル面(正面の平らなところ)は

曇っていたのがスッキリ~ドキドキ

正直脇の方の小さなカットの入った面はあまりきれいになりませんが

それでも表面の曇りがスッキリするだけでも印象が変わりますグッド!

(写真じゃわからないけどあせる

 

 

 

そんなわけですからアルコールを手にシュッとしたら

 

意識してダイヤモンドのリングはこすりましょう

 

小さな違いですが気分がいいですニコ

 

 

宝石赤   宝石赤   宝石赤

 

 

ここまではコロナが広がった最初の頃に一般的に出回っていた

液状のアルコール消毒液の場合です

 

消毒用アルコールはジュエリーの制作作業中にも

汚れやちょっとした目印を落とすことに使われています

 

なので意外かもしれませんが

パールに付いても問題はありません(すぐに蒸発するので)

 

 

ところが最近は手荒れを考慮した

ジェル状の消毒薬など色々な成分を使ったものが多くなりました

 

なので基本的には

ダイヤ・ルビー・サファイヤ・クォーツ系

これらは大丈夫とお考え下さい

用心のためにグッド!
 

 

 

 

 

ダイヤモンドジュエリーをもっとすっきりときれいにしたい方は

以前のブログにお手入れ方を書きましたのでこちらをご覧くださいね

 ダイヤモンド・ジュエリーのお手入れ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「心がときめくジュエリー ジュエリーデザイナー奥野貴子のブログ」の内容は、奥野貴子が情報収集をし、長年培った知識や経験や個人的なセンスや考え方に基づいて書かれたものです。

本来の内容と違うものになってしまわないよう、ブログ内容の一部抜粋やコピー・同じ内容を違う書き方で表現するのはどうぞご遠慮くださいませ。ご紹介いただける場合は、私のブログページのURLの添付などで対応いただけると嬉しいです。

 

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