ルビィのブログ


宝石白宝石白宝石白 林真理子



バブル中から金持ちのおじさんの「愛人」で


生活を成り立てている女性のおはなし。



10代20代のときは、2・3年年が違うと


経験できてることも


感覚も全く違うものになってたものですが、


背景的にわたしよりちょい上くらいの世代みたいで


そういえば、そんなお姉さんたちいたな~とか


そっか、あの人はきっとそうだったんだわ~とか


色々合点がいくフィクションとして楽しみました。



それにしてもさ~


「愛人」でいることにこんなに知恵と労力と気力を


使うなら、働いた方がずっと気楽だね。


解説で中村うさぎが書いてたけど


「5発しか弾の入ってない銃で戦うようなもの」で、


超ハイリスクだと思う。



まあ、その分体験できる面白さもたっぷりで


その辺が当人からしたら


ギャンブラー気分で周りを格下にみえちゃうくらいの


優越感なんだろうな~。



で、こんなこと思えるようなったのは


自分が年をとったからなのは間違いない。



その当時は、ヴァンクリやセリーヌのスーツやら


本気で欲しくてどうやって男子から手に入れるかに


知恵を使ったもんだ。



今は欲しければ頑張れば買えるけど


そこまで欲しくなくなっちゃったんだよねぇ。


これが、ブランドの魔法がさめたというものなのか。



まあ、高級ホステスにしても


愛人にしても


オンナを武器にした稼業ってのは


キレイでいることが一番の仕事だということでは


いまだに少々うらやましくもあります。



女性は一度はこういうお仕事をしてみると


気配りや知恵がつき、


女子力も磨かれて


生涯年収がギューーーンと向上するのでは


ないでしょうか。



・・・あ、読書感想ではなくなっちゃった。



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宝石白宝石白宝石白 奥野修司



戦後、アメリカ占領時代のどん底の沖縄で


類まれな商才と知恵で


密貿易で巨額な富を得た女性のおはなし。


実在の人物です。



ふとしたことで知った「ナツコさん」に魅入られた作者が、


10年以上にわたってコツコツ取材して


一冊にまとめたその執念と完成度にビックリ。



なにもかも焼け野原になった沖縄には


食べ物も、家を建てる木材も、衣類もなんにもなくて


必要に迫られてはじめた密貿易が


沖縄復興の大きな力となっていたことがよーくわかりました。



沖縄人のたくましさや、大胆さ、呑気さ、したたかさもたっぷり。


なんだか南国の人って、世界中こんな感じな気がします。



当時の貨幣の複雑さや、インフレ、法律など


わたしの頭では着いていけないよ~~~って


ところも多々ありますが


生きることへ勇敢な人がたくさん出てきて


前向きになれます!



それにしても、なかなか手ごわい本で


1週間かかりました・・・。


次はもっと軽いのにしよう。




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宝石白 東野圭吾



ひっどい一冊でした。


こりゃないぜ、東野圭吾。



まあ、もともと推理小説は卒業してるんです。


奇妙な方法で人が殺された謎解きなぞ


腹の足しになりゃしないと思うようになってから


自主的に読むことはまずないのですが


東野圭吾ブランドにまんまやられましたわ。



劇団員7名が雪山に閉じ込められているという


シバリで、殺人ごっこやってるだけやん。


トリックだってもう前半1/3でみえみえやん。



登場人物の誰にも魅力ないし


まあ最後まで誰が誰かの区別もつかず。


ラスト、なんで登場人物がみんなして泣いてるんでしょう。

途中でやめなかったのは


東野圭吾作だったからだけで


今年最悪の一冊でした。





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宝石白宝石白宝石白 小川糸



森ガール気分にひたれる一冊。



こういうの好きな人はめっちゃ好きだねー。


映画化したくなる気持ちもわかる。


でも、柴崎コウはちがうんちゃうか?



全体的に女子マンガ展開のまま進み、


本をたくさん読んでる人には


「ぷぷぷ。なにこの自己満展開」って


思わせるようなご都合主義に終始した


稚拙なつくり。



フラれたインド人の彼氏に家財道具全てと


何百万というタンス貯金を持ち逃げされたのに


警察にも届けず、夜逃げのように故郷に帰る


・・・被害者なのに、それでいいんか?


・・・まわりのお世話になった人に挨拶もせず?



ペットのかわいい豚ちゃんを、余命いくばくもない


お母さんの道連れにあっさり殺してしまって、


その生き血からなにから一切合財食べてしまう


・・・毎日かわいがっていた“ペット”を結婚祝い食べるの?


・・・そんな結婚式の食事って楽しいの?



一日一組しかお客さんを取らなくて


サンドイッチ千円とかで作ってる


・・・いくら地産地消とはいっても採算取れるの?


・・・で、生活できるの?


・・・そんなペースで“食事したら幸せになれる”の


都市伝説ははびこるものなの?



と、まあリアリストならではの意地悪なツッコミは


あふれてきますが



そういうのは置いといてファンタジーだと思えば、


女性誌のおいしそうなグラビアの横に


チョコチョコ書いてあるコラム風小説だと思えば、


いいんじゃないでしょうか。



吉本ばなながこのテのものを書いたら


もっと上手だろうに。


作者の筆力の低さが残念。



あ、この本が実力に反してめっちゃ売れたのは


装丁のよさが半分位あるかも。


本屋さんで超目立ってますよね。


インテリア感覚の装丁って、


やっぱり女子ウケ抜群です。


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宝石白宝石白 浅田次郎



外回り中にサボりたくなって


お茶のお供にお買い求めしました。



アマゾンの「あなたにおすすめ」でいつも上位に


きてたものの、どうもピンとこないまま放置してた


一冊です。



当日の本屋さんでも他に何にも読みたいものが


なくって手に取った一冊です。



こうしてなんとなく手に入ったのですが


やはりあまり気の乗らないまま読んだ本は


あまりですねぇ。



今の麻布十番あたりを舞台に


浅田次郎ご自身の


青春時代をベースにした短編集です。



一話につき、ひとり人が亡くなってしまうんですよ。


そんなのってアリなん?


ちょっとズルいんじゃないの??



年取って、家族や地元や友達や出来事を


すごく大切にするのは賛成!



でもでも、美しく描くには


あまりにも手前味噌すぎるし


そこに伝家の宝刀“泣かせエピソード”が入ると


「うーーーん、もういいですからーーー」


って恥ずかしくなってしまいますよ。



作家さんとしてというよりも


一個人として、自分の思い出を


美しいままとって置きたかったんだろうなと


思います。それだけです。