ルビィのブログ


宝石白宝石白宝石白 東野圭吾



前回の東野圭吾にはだまされましたが


これはソツなくよかったです。



医療現場の緊迫感が伝わり、


命を助けるということは


こういうことか・・・と物語を進めていきながら


謎解きもできて一石二鳥。



大学病院なのに


白い巨塔のようなドロドロした出世争いはなく


皆様、とても真摯に取り組んでいて


医療とはこうあるべきだ、という


お手本です。



ま、キレイすぎて物足りない。



大学病院を「破壊」予告をする犯人も


美しい心をもっていて


人間とはこうあるべき、という


お手本です。



これもキレイすぎて物足りない。



医療ミスだなんだとスキャンダラスな報道が


よくされていますが、


命を救うという使命を持った現場の方たちは


それを仕事にしてるかぎり全力でやってるはず。


わたしもそう思います。



医療へのくだらない中傷は


使命感を持った方たちの気持ちを萎えさせ、


人材の層を薄くし、


レベルが低下し、


いつか必ずお世話になる自分たちの


首をしめるだけでしょうね。



なんだか甘いんちゃう~~~~っと


ツッコミたくなる作品ですが


東野圭吾さんは、そこのところへのフォローを


したかったんじゃないか、と


いつものように無駄な深読みをしてしまいました



**


明日から、勤務地が京都から大阪に異動になります。


通勤が往復2時間長くなります。


その分、本がたくさん読めるじゃないか!と


自分を励ますために、


10冊まで好きなだけ本を買ってもいいよ~、と


自分にごほうびをあげました。


いい作品に出会えるといいなーーー




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宝石白宝石白 沢村凛



なんともお粗末な一冊。



年収300万円未満、事務職、アラサ、地方出身


東京在住、彼氏なし、満足いかない職場環境・・・


と、いういかにもな設定の女子のひと夏の不思議体験。



1:閉塞感のある毎日、不満だらけ


2:通勤途中に男子と恋におちる


3:まわりに起きるなんだかおかしい出来事たち


4:実は彼、殺人者でした


5:あやまちがあっても仕方ない。人間だもの

 でも、わたしはそんな彼にはついてけない



ってなところでしょうか。



この女子、なんにも解決しないんですよ。


30にもなるのに!!


東京砂漠で10年はひとり暮らししてるのに


逃げることだけ上手くなってて


だらしないねーーーー。



終盤、おっとミステリーやったんかい!!ってな


唐突な展開についていけないまま


終わってしまいました。



まあ、ひまつぶしにはぴったりってレベルです。


昔なつかしのレディコミにしてみたらどうですか。



日本残酷写真史/下川 耿史
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宝石白宝石白 下川耿史



江戸末期の処刑や災害、戦争などによる


むごたらしい写真をまとめたもの。



近代の写真は見たことのあるものが多くて


発見はありませんでしたが、


江戸末期~明治のものはびっくりするような


ものが多々ありました。



でもでも、


解説がひどい!!!


全然史実にのっとってない!!!


ちゃんと学者とか出版社の校正はチェックしたのかな。



大体が、


こういう写真はパニック状態で撮られてるし、


掲載当時は当時の思想が色濃く反映されるもので


きちんと検証しないと、史実を曲げてしまい


鵜呑みにするのはとても危険だと思います。



私程度でも、うそやーーーんって思うような


キャプションがいくつかあり。



トリミングによって事実を大きくまげて伝えることも


できる写真という素材で、ああだこうだ判断するのは


賢明とは思いません。


合成もできるし、加工もできるし。



でも、ある時代を知るには勉強になる一冊です。


解説はめちゃいい加減なので、ほどほどに参考にする程度で


十分です。



そうそう、ベトナム戦争やインドのテロ、湾岸戦争などは


日本じゃないし、蛇足だとおもいます。



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宝石白宝石白宝石白 野坂昭如



野坂昭如といえば、


90年代に酩酊して朝まで生テレビで


わけのわかんないことをしゃべり倒していた


おっちゃん。


選挙に出て、騒いでは落選してるひと。



あと、名作アニメ「火垂るの墓」の作者。


直木賞作家。



そんな程度しか知識がなく、


著書も「火垂るの墓」しか読んだことがありません。



「火垂るの墓」はアニメより、小説の方がすき。


焼け野原の三宮の描写は素晴らしく、


平成の初めごろ、はじめて三宮に降り立ったとき


「わーーーーこんなに発展したの!」と、


時代錯誤な感想を持ってしまったくらいリアル。



その後、震災直後に降りたときには


妙にリンクしてしまい、過剰に重い気持ちに


なったことを思い出します。



この作品は、あちこちで発表された


戦中・戦後をテーマにしたエッセイを


一冊にまとめたもので、


この時代のショッキングな体験が


彼の人生のベースになっていることが


よくよくわかります。



現代人のなんて弱いこと。


少々仕事がうまくいかなくなったからって


精神を病んだ風な病名をつけてもらって


その病気とじっくりじっくり付き合えるなんて


甘いよなーーー・・・。



この時代を生きてた人たちが


歯を食いしばってくれたから


私たちが生まれて


平和に暮らせて


ごはんもおなかいっぱい食べられて


教育も受けられて


世界を旅できて


お金を稼げてるってことをさー


しっかり知らないとダメだと思うんですよ。


知ってたら、そんなアマアマなこと言ってられないって


思うんですけど。



今じゃ、すっかりお年寄りになっている


この年代を過ごしてきた方たちを


病気になったら無料でお医者さんに


診てもらえるとか


住むところの心配はないとか


食べるだけは大丈夫とか


せめてそのくらいのお礼をするのは


当たり前じゃないでしょうか。



子ども手当てより、そっちのが大事でしょ!



・・・と、すっかりわたしがエッセイ書いてる気分に


なってしまった。



食料難を経験した方の生々しい提言は


とてもとてもためになりました。


読みにくいけど、深いです。




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宝石白宝石白宝石白 吉田秋生


2巻目がややトーンダウンしてたけど


巻き返しました!



生死について常に考えてるところが


吉田秋生らしく


こなれた画風が円熟味をかんじられます。



やっぱり鎌倉に住みたいなぁ。


東京に住むんじゃなくて


鎌倉。


ああ、いいなーーー。