![]()
![]()
![]()
角田光代
映画化したりなんだかんだと話題で
ずっと気になっていた作品。
一気に読みました。
なぜか角田光代さんのことを、
「だからあなたも生き抜いて」の人と
ごっちゃになってて、なんとなく敬遠していたという
もったいない理由です(笑)
不倫相手の子どもを誘拐し、
逃げて逃げて育てる。
いやーーーーすごい!!!
絶対幸せになれるわけないんです。
でも、女性はみんな彼女の味方になって
しまうのではないでしょうか。
母親というのはお腹を痛めたからなれると
いうのは、子どもを生んだ女の驕りであって
母性というものは、全ての人間が持っている
ものだと思います。
彼女の子どもと暮らした数年間は本能的な
母性だけで突き動かされてた行動でしょう。
誘拐された子どもの実の母親と
彼女のコントラストがすごく明確なのですが
親だから全ての人間が愛情に満ち溢れている
わけではなく、そこには相性もあるし
感情もある。
すごく生々しい描写でした。
その後、誘拐された子どもが成長してからの
葛藤も描かれているのですが
そこも踏み込まれてて、迫力がありました。
つくづく小説家は想像力と描写力が勝負なんだなと
実感させられます。
「7日間しか生きられない蝉が
8日生きたらどうなるのか」
この哲学的なタイトルもとても上手く、
自分的にはかなり満足度の高い作品でした。
