図像学ってなぁに?絵を解くカギとタロットを解くカギと・・・絵に隠されたメッセージ | フィレンツェ観光ガイド 加藤まり子 in 東京

フィレンツェ観光ガイド 加藤まり子 in 東京

フィレンツェ観光ガイドの資格を2016年に取得しました。
現在は都内で美術の鑑賞の仕方を教えています。
詳しくはホームページから。
http://mariko-no-heya.com/


Buon giorno みなさん♪

さてさて、先日の記事で「書きます!」宣言した図像学。
というのも、最近絵を見ていて気になるのが、絵とタロットの共通点。
今日こそはちゃんと腰を据えて書きたいと思います。
(もうちょっとで今日も脱線しそうになった)



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今日のFirenzeは朝から雨。
ということで、今週3回目となるウフィツィ美術館に行ってきました♪

「ヴィーナスの誕生」はいつでも大人気。

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というのも最近買ってしまったんです、ウフィツィ美術館の年パス。



これでウフィツィとピッティ宮殿が入り放題です。



気が向いたときに行けるので、とっても贅沢な芸術鑑賞しています。

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普段は絵画ばかりであんまり見ていない彫刻を鑑賞♡




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こうやってしょっちゅう見ているといろんなことに気づくようになります。


先日タロットカードを引くと、こんな並びが出てきました。

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マルセイユタロットの「節制」と「女教皇」





そのときは特に気にも止めなかったんですが、それから数日後ウフィツィに行ったとき・・・

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レオナルド・ダヴィンチの「受胎告知」


とっても構図が似ています。

左側に天使=「節制」の天使
右側には聖書を読むマリア様=本を持つ「女教皇」

まぁ、ものは見方なんで、関係ないといっちゃぁ関係ないのかもしれませんが、なんとなくにてる気がしました。



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こうやってみると他も気になりだしました。



ボッティチェリの「パラスとケンタウロス」

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こちらは「力」のカード。左右逆にした感じです。

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タロットカードと中世~ルネサンスの絵画ってこういう共通点がたくさんあるのはなぜでしょう?


図像学って絵を解釈する「カギ」のようなものです。

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十字架にかかった男性がキリストっていうのはみんなの知っている「カギ」です。


キリスト教絵画やギリシャ神話を描いた絵ってたくさんありすぎて、どれも同じに見えてしまいます。
でもちょっと知ってしまうと簡単♪



いうなれば図像学は絵を解くための辞書のようなものです。



で、うちにあるタロットカードを出してみてみると・・・

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「1471年」の文字が見えました。



年代をわかりやすくするために例をあげるとボッティチェリの「春」は1477年ごろに描かれたと言われています(諸説あり)。

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ボッティチェリの「春」は今日も大盛況。



ちょうど同じ時代の「絵を解くカギ」が使われているんですね。




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最近気になる絵とタロットの共通点。
またちょっとずつお見せしていきます♪







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