おしゃれ(?)なネーミング☆不思議な名前のパスタたち | フィレンツェ観光ガイド 加藤まり子 in 東京

フィレンツェ観光ガイド 加藤まり子 in 東京

フィレンツェ観光ガイドの資格を2016年に取得しました。
現在は都内で美術の鑑賞の仕方を教えています。
詳しくはホームページから。
http://mariko-no-heya.com/


留学した当初、イタリアンを食べ尽くす勢いで意気込んでいた私。
ですが、すぐに壁にぶち当たります。

地元の人がいっぱいのレストランに入ると、
メニューがわからないΣ(゚д゚;)

そして辞書を引いても
載っていない。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。


これまで安くて美味しい地元のイタリアンを紹介してきました。
せっかくだから入って美味しい料理を食べて欲しい!

ということで、私の覚書のようなものですが、イタリアのメニューを少し紹介したいと思います。










①材料で名付けました編
至ってシンプルなネーミング。
入っている材料でそのまま付けています。

スパゲッティ・アル・ポモドーロ
ポモドーロとはトマトのこと。
文字通りトマトソースパスタです。
新鮮なバジリコが添えてあるのが嬉しい。

スパゲッティ・アッレ・ヴォンゴレ
ヴォンゴレとはアサリのこと。
日本でもよく知られていると思います。
こちらも具材の名前をそのままつけています。


②土地の特産で名付けました編
日本でいうと「江戸前」とか「京風」と言ったところでしょうか。
イタリアでは土地の名前が食べ物によく出てくる気がします。

ボロネーゼ
ボローニャ風という意味です。
ボローニャのあるエミリアロマーニャ州は食事が美味しいことで有名。
ボロネーゼは日本人にも昔懐かしのいわゆるミートソースです。

ジェノヴェーゼ
ジェノヴァ風。すりつぶしたバジリコと松の実をオリーブオイルで和えてある鉄板メニューです。
レストランで食べるのももちろんですが、イタリアではお惣菜屋さんやスーパーでフレッシュなジェノヴェーゼソースが買えます。
お家でスパゲッティを茹でて、これを絡めるだけで高級なレストラン顔負けです。


③何と言っても形が大事。形状で名付けました編
イタリアってわりになんでも簡単に名付けるクセがあるのかなーと思います。

ファルファッレ
蝶々の形をしたパスタです。
イタリア語で蝶々(複数形)がファルファッレというそうです。
そのままですね。
子供の頃に「ちょうちょさんになって飛んでいくんだよ」と言われて信じてました。
飛んで行かずにしっかり脂肪に変態してくれています。

オレキエッテ
耳の形をした小さなパスタです。
イタリア語で「耳」をオレッキオというところから来ています。
小さいのでソースがしっかり絡んで美味しい。

セダーニ
セダーノとはセロリ。
最初はセロリが入っているのかと思いました。
実はパスタの種類でセロリのように縦筋が入っています。
日本でいうと筋の入ったマカロニのような感じです。


④中身が入っているパスタシリーズ
いわゆる詰め物系です。
パスタ・リピエナって書いてあったらこの詰め物系だと思ってください。
中華料理屋さんに行った時に餃子が「中華風ラヴィオリ」と書いてあった時にはちょっと笑いました。
ちなみに焼きそばは「中華風スパゲッティ」と書いてありました(^▽^;)

トルテッリ
2~3cm角の中に具材が入ったパスタ。
ラヴィオリによく似ています。
具材でよく見るのは次の2つです。
・ほうれん草とリコッタチーズ
・ポテト
ソースがかかっている場合もありますが、バターとサルヴィアでシンプルな味付けで出されることもしばしば。

トルテリーニ
トルテッリの小さい版で、端をちょっと丸めた感じです。
小ぶりなので、口に入りやすい。
中に入っている詰め物はハムやミンチのようなものが多いです。
まさにイタリアン餃子ですね。そのうち居酒屋のメニューに出てきそう。


⑤お仕事シリーズ
シンプルに名付けているようでありながら想像力豊かなネーミングたち。
このお仕事だったらこんな風に作るだろうな、といったところでしょうか。

ボスカイオーラ
「木こり風」です。
森にはキノコがたっぷり。だからパスタにもキノコがたっぷり。

ペスカトーレ
「漁師風」です。
魚介類たっぷり。きっと漁師さんがとってきたばかりの魚をたっぷり使って作ったのが最初なんでしょうね。
磯の香りたっぷりです。

プッタネスカ
ずばり「娼婦風」。
子供は注文できるんでしょうか。
イタリア語のウィキペディアにいろいろな由来が書いてありましたが、結論から言うとはっきりしないようです。


⑥わかるようなわからないような・・・なんでこの名前なの?
知ればなんでこの名前かわかる。でも知らないとナゾすぎました。

アッラビアータ
こちらは日本でもメニューでよく見るようになりました。
「怒りん坊」と言う意味です。
ピリリと効いたトウガラシの風味を「怒っている」と表現したようです。

7つの大罪 (Sette Peccati)
メニューに載っている言葉を辞書で調べたらなんとキリスト教の「7つの大罪」と書いてあります。
映画の「セブン」から一瞬「暴食?」と思って「食べていいの?」と思ってしまいました。
注文してみるとピリ辛トマトソースにいろいろな具材が入っています。
どうも具材の数が7つあるのでこの名前がついたようです。


☆☆☆




これで美味しいイタリアンがたべられること間違い無し!

Buon apetito!










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