天国への門が開いた!Part 6☆枢要徳とタロットカード | フィレンツェ観光ガイド 加藤まり子 in 東京

フィレンツェ観光ガイド 加藤まり子 in 東京

フィレンツェ観光ガイドの資格を2016年に取得しました。
現在は都内で美術の鑑賞の仕方を教えています。
詳しくはホームページから。
http://mariko-no-heya.com/


昨日は新月でした

新月は新しいことを始めるのによいそうです。
新月のお願い事は叶うなんていうジンクスもあります
月が見えないからお星様がよく見える
星に願いを、の日なのかもしれません。


ちょうど新月のタイミングのドゥオモ



今回の新月は確かさそり座の新月
なんとなく奥底にしまってある封印を解くイメージがあります。

ということで、今日は私も自分の中の封印を解いてみようと思います。





前の記事では、図像学を知っていると
絵の秘密がわかる
ということを信仰の擬人像を通して見ていきました。


洗礼堂の南側の門に描かれているレリーフ。
ここに描かれているキリスト教の徳の中の対神徳のお話までをしました。

今回は残りの徳
「枢要徳(対人徳)」
について紹介します。

枢要徳とは、最も基本的な徳とされます。
・力 (Fortitude)
・節制 (Temperance)
・正義 (Justice)
・賢明 (Prudence)


まずは「力」
剣と盾を持った女性で表されます。



そして「節制」
剣を固く握った女性の像で描かれています。
こちらはゴシック期の描き方で、ルネサンス以降変化します。


次が「正義」
公平性を表す天秤と裁きを下す剣を持っています。
現代日本でも裁判所にこれによく似た像が飾られています。




最後が「賢明」
蛇と鏡を持っています。
蛇は知性を、鏡は自分自身を振り返ることを表すそうです。







私が西洋美術史を学んだのは2006年。
もう10年近く前になります。

システム会社に勤務するサラリーマンだった当時。
大好きな美術をもう少し勉強しようと、通信制の芸術大学に入学。
二足の草鞋を履きながら、美術史を勉強し始めました。

そして受講した西洋美術史で、この「枢要徳」を学んだのです。
授業で一番最初に思ったのは、
これってタロットカードそっくりやん


続く・・・