ある方からメッセージでご質問をいただきました。


その方のご主人は、数年前から浮気や不倫を繰り返しており、奥様には「離婚したい、離婚は浮気とは関係ない」とおっしゃっておられるとのこと。

しかし奥様は、ご主人ともう一度やり直したいと思っている、少なくともお子さんたちが巣立つまでは、、、と。

そして、ご主人が「離婚と浮気とは関係ない」と言っていてもそうとは思えない部分もある、ご主人の浮気の原因を作ったのは自分(ご主人を拒否したり優しくできなかったりなど)だと思っている、と。


そのような状況の中、

『夫婦関係の修復が完全に不可能な場合もあるか、そして、まだ自分にできることは何かあるか』

というご質問をいただきました。



結論から先に書きます。


“夫婦関係の修復が完全に不可能な場合は、当然ある”

そして

“修復をゴールに置いた努力は、しないほうがいい”






夫婦関係も“人間関係”のひとつです。

その関係性がどのようなものであっても、相手あってのことなので、片一方に気持ちがなかったり片一方が相手を嫌悪していたりすれば、うまくはいきません。

その関係性を良好なものにするには、双方が相手をポジティブな存在と捉える必要があるのは当然のことです。



では、相手(夫)に自分を好きになってもらうため、もう一度一緒にやり直そうと思ってもらうために、こちら側(妻)は努力すべきなのか?



私の答えは“NO”です。


なぜならば。

『相手を変えることはできない』

からです。


よく『相手を変えたければ自分を変えろ』と言われますが、この考え方も誤りです。

なぜか。

『自分を変えることの先に、相手を変えるというゴールが据えられている』からです。


自分を変えることは、あくまでも“自分を変える”ことにしかならないのです。

もし、あなたが変わったことで誰かに変化が出たのだとしても、それはその人たちがあなたの変化を見たことで“主体的に変わった”結果でしかないのです。



「でもそれって、結局自分が変わったから相手が変わったってことでしょ?
じゃあ“夫を変えるために自分がまずは変わろう”でいいんじゃないの?」


ダメです。

“夫を変える”というゴールを置いているということは、“自分を変える”ということをその為の手段にしているからです。

そしてその結果“夫が変わらなかった場合”に、あなたが落ち込むことに繋がるからです。


「なんで?こんなに努力してきたのに!私はこんなに頑張ってきたのになんであなたはそれを分かってくれないの?!
どうして??なんで何も感じないの??!」


身に覚えはありますか?

夫婦関係だけではなく、親子間でもよく見られることかもしれないですね。

「お母さん、これだけあなたのことを思っていろいろやってあげているのに、なんで勉強しないの?
どうしてお母さんの言うことわかってくれないの?!」


だって、勉強するかどうかは“その子どもの課題”であって、お母さん自身の課題じゃないですからね。

そういうことです。



って、どーいうことよ??





つづく。





ちなみに。

今回の記事のもとになっている考え方は、一年ぐらい前に話題になった本の内容と同じものですが、

大元の考え方自体は、だいぶ昔に提唱されたものです。

今頃になって日の目を見るなんてなんだかモヤモヤとしています。