「性依存症とは言えないかもしれないけど繰り返す浮気」について。



前回の記事では、「こうなったら性依存症かもね」ということを書かせていただきました。
その中には「繰り返す浮気」も含みましたが、それはイコール、体の関係が毎日のようにある、不特定多数とアホみたいにヤリまくる(若い頃の性欲は別です)ということがある、というのがあくまでもの前提です。


では、そうではない「繰り返す浮気」とは。


何度も浮気を繰り返していても、相手との性行為の回数もまぁ正常の範囲内、性欲に火が点いちゃって風俗にも行くようになったけど、たまに行くぐらい、もちろん借金もしていない。

こういう人たちももちろんいらっしゃるでしょうね。
浮気は繰り返すけど風俗は行かない、という人もいるかもしれないですね。



社会生活が破綻するまでの浮気や風俗通いはしていなくても、妻にとってみれば「次はいったいどこのどいつよ!」と、繰り返して浮気をされたらそりゃキレたくもなりますよね。
それによってとても苦しい思いをしている方もいらっしゃるでしょう。


やっと終わった、と思ったら新しい女。
今回が初めてだと思ったら過去に何人もいた。


「裏切られた」という気持ちはかなり大きいと思います。



さて、こういう人たちって?

今までも書いてきたようにこのような方たちも、生まれもってのある特性と、その後の養育環境によって形成されてしまった人格が、多かれ少なかれ関係しているのではないかと感じています。

または特性がなくとも、不適切な養育環境による人格形成への影響。

こういった方たちは、もしかしたら妻の努力によって、戻る可能性もあります。
ただしこれも、ラリッたり、泣いて訴えたり、脅したり、慰謝料請求したり、というのは方向違いのような気がします。
きっと迷子になってしまうと思うので、まずは心の安定を保てるような努力をしてほしいと思っています。


しかし、ご自身だけで対処するのはかなり難しいです。

それは、同じような特徴をもっている夫くんたちであっても、彼らの育ってきた環境が同じではないからです。
似たような特徴があったとしても、その程度や表面的な現れ方も違うし、それまでの生育環境も違う。
既に大人になってしまっているので、どの程度・どういった形でその特性が備わっているのかも、どういった人格が形成されいるのかもそれぞれです。
また、妻とのそれまでの関係性もそれぞれで違うからです。


単純に繰り返す浮気に関しても、常に女性を求めることで社会生活がどこかで破綻してしまえば。
それはある意味「依存性的」な行為と同じなのかもしれません。
そのうちそんな概念が生まれるかも?




繰り返す浮気が成育環境などとも切り離して考えられない関係であると捉えれば、夫くんたちを責めたり相手の女と無理矢理に終わらせたりしたとしても、貴女の満足のいく答えは手に入らないかもしれません。

だって、ただの浮気じゃないんだから。
夫くんたちを罵倒したりラリってみたりしたところで、たぶん何も変わらないような気がします。


繰り返す浮気をしている夫くんが求めているものが、母から受けることのできなかった愛情だとしたら。
または、過保護すぎるほどの母から受けた愛の再現だとしたら。


そういったものを求めている夫くんに対しては、ラリったところで「所詮今だけ。オレのためなんかじゃない」と見られてしまうかもしれません。
制裁を加えたら、余計にこじれてしまうとも思います。






ここまで書いてきて申し訳ない気持ちもありますが、こういったケースへの対応を一般化して、「こうしてみたらどうでしょう」というのは、ここで書くことはできません。



知っていただきたかったのは、

「もしかしたらただの浮気じゃないんじゃないか」

という浮気も世の中にはあるのだということです。
他に原因がある可能性もある、ということを知ってほしかったのです。

その可能性を知っていただくだけで、夫くんが戻らなくて傷ついた貴女の心が少しでも軽くなれば、という願いがありました。


何をやっても努力しても、夫が浮気をヤメないのはやはり自分のせいではないか…

全然まったくもって貴女のせいではないです。
それだけでも知ってほしいと考えていました。





ただのぼんくらが起こしたただの浮気なのか、それともそうではないのか。

世の中にある「浮気」は全てが同じではないということ。

だから、対処の仕方もひとつではない。


全ての浮気を同一に見て、それに対峙している妻をむやみやたらに応援したり、自分の夫くんの浮気を違う浮気ケースと重ねてあれやこれやと考えたり行動してみたり。



自分だけでは対処できないかもしれない浮気に向き合い続けた結果が、「自分が悪い」「私なんてどうせ…」という自己否定に向かうことしか道がないのであれば、それは全くの思い違いだと気づいてほしかったのです。



性依存症であっても、そうでない繰り返す浮気であっても、その背景にはもしかしたら生まれもっての特性や成育環境、母親との関係などが大いに影響している可能性が高いのではないかということ。

決して貴女たちのせいではないということ。



その可能性に気づくことが、また違った道を拓く第一歩になる可能性があるということ。

選択肢が増えるというのも、悪くはないことだと思います。




私が伝えたかったのは、浮気に対する具体的な対処法ではありません。
それぞれが全て違ったケースであると考えると、ここで何らかの対処法を一般化して載せるという無責任なことはできません。



また、「制裁を加えろ」「叩き潰せ」「全部ぶちまけろ」と無責任なアドバイスが溢れるネットの世界がどういったものなのかも、もう一度考えてみていただきたいとも思っています。




私のブログが皆さんのお役に立てることがあればとても嬉しいことですが、私の発信するものも「ただの選択肢のひとつ」です。

どのような選択をするにしても、それが貴女が自分で選んだ道であってほしい。

そう願っています。