朝の通勤ラッシュの時、
山手線は、相変わらずの
大混雑。
朝の電車の中は、ギューギューで
身動きできない。
そんな満員電車の中で、
大学生の男子と、
サラリーマンとの大乱闘が
あたしの目の前で
繰り広げられようとしていた。
もうそのサラリーマンの背中が
あたしの身体に触れているその
その近距離で。
どうやら、押した押さない、
蹴った蹴らないの騒ぎらしい。
あれだね。
『満員電車の中の光景あるある』‥ですね。
胸ぐらをつかみ、
殴り合いになろうとしている。
満員電車のなか、
周囲はびびってて、
誰もが見て見ぬふり。
その時、
あたしの彼が、
その大学生が、そのサラリーマンを
殴りかかろうとしたとき、
その腕をわさっと掴んで、
『ちょっとやめんかー!
ここは、満員電車の中だから。
お互い、冷静になろうや。』
って。
ひえ。こわい。
逆に彼が殴られるかとおもったけど、
大学生があたしの彼の顔を見て、
我にかえり、
もう一人のサラリーマンも
ぐっと堪えて、お互い冷静になった模様。
あのとき、彼が止めてなかったら、
おそらく車内が大乱闘で、
電車はストップしてたかもしれない。
内心ドキドキしていた周囲も、
ほっとした模様。
彼と電車降りたとき、
その大学生の方が追っかけてきてくれて、
さきほどは、止めてくれて
ありがとうございました。
助かりました。
と、深々と頭を下げて立ち去っていった。
いやー。
彼のスキンヘッド効果かしら(笑
怖いおじちゃんに見えたのかしら(笑
もともと似たような世界で過去生きてきた
人だから、やっぱ肝が座ってて
怖いもの知らずみたいです。
誰も見て見ぬふりのなか、
喧嘩のまっただ中に
動じることなく、
すぱっと仲裁に入るの、
なんか、そばで見てて慣れてた(笑
過去に沢山の修羅場を
かいくぐってきたんだろうなと。
ふだんは、あたしにはそういうところ
あまりみせなかったので、
ちょっとこのひと、
本物だわと確信した瞬間でした。
ま、今は、港区から表彰されるくらいの
仕事でキャリアを積んでる立派な人で、
沢山の人たちから慕われていて、
愛されている人だから
あたしは
心から尊敬してますけどね。
彼の意外な一面を垣間見た、の巻。でした。
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