★ある雨の日
今日は朝から雨
お洗濯もできないし
出歩くと濡れちゃうし
どうして雨なんて降るんだろう
こんな憂鬱な日は二度寝に限る
何も考えずに眠ってしまおう
ベッドに向かおうとしたとき
ピンポンと突然の誰かの訪問
どうせ牛乳屋さんの集金かな
じゃなかったら新聞屋さんにちがいない
お化粧もしないままの寝起きの顔でドアを開く
そこにはあなたがいた
しかも、とびっきりの笑顔のあなたが
さっきまでの憂鬱な気分が一瞬で吹き飛ぶ
どうして?
ううん…理由なんていらない
きてくれただけで
ただきてくれただけで
なぜだか涙がこぼれ落ちた
わたしは彼を招き入れる
お茶いれるね!
――そしてわたしは
彼に気づかれないように
急いで赤い口紅をつけた…
追記
けっこう昔の話かなあ(遠い目)
出会ったころって、いつもこんな感じで会えるだけで嬉しくて
声がきけるだけでも幸せな気持ちになるんだよね。
でも、そういう時期があったことすら忘れて
毎日の生活に疲れてしまう自分がいる。
ちょっとしたことで喧嘩になるのって絶対だめだとおもう。
思いやりの心はいつだって忘れないで、
相手の気持ちになって考えること…これが自然にできるわたしでいたい。