かわいそうって 言ってもらいたいわけでは | 7人の花嫁

7人の花嫁

和みカフェにようこそ

朝8時には もう病院が
空いていた
理事長先生 院長先生の
どちらかを
選ぶ ことになっている

先生の前で 泣いた しくしくと

先生 何がそんなに辛い

先生は 私より前

母親の入所の診断書を
書いていたので
知っていたのだ

くびになったのが 辛いか
母親の入所のことか
待合室には 先生に
みてもらいたい 患者さんが
もう ソファーに
いっぱい座っていた

くびになったこと
ここでは 床が 滑るので
自分の身は自分で守って

ください と言われてたので
転んで 労災にでも
なったら問題だし
仕方ないと
思ってた
母親のことは
最初は 怒り 哀しみで
いっぱいだったが
いたしかたないと
最近では 思っていた

徐々に 疲労と ストレスで

体が 動かなくなり
人間の基本 食べることと
眠ることが できなくなり
パニックに なった
頭痛薬は 市販では 効かない
むしろ 胃腸が痛くなるだけ

こんな時 ふーん
そうか と 話を
聞いてほしいだけ

数人 そういうことを
話せる相手がいる
でも 言えなかった


黙って聞いてくださいって
これは エゴで
嫌なことは聞きたくない

状態
明日は 母親の誕生日

そして わたしも 来月 48歳

霧の中を 歩む

何か 新しく 発見がある

そう  そうだよ

と 言い聞かせる