もうすぐ 彼女は 大阪に帰るから
ホントは 帰るとこは ここだよ ここだよ
と 心の中で思いながら
二人で黙々と 肉を食べる
女同士にありがちな 話をすることもなく
ただ食べる
私は 胃腸の調子が悪くて せっかく 長女が
きても 焼き肉とかより ほとんど 無難な
野菜 もしくは 二人とも食欲がなく
まったく食べない
しかし 飛んだり跳ねたり 演奏したりする次女は
野菜だけでは ものたりないらしい
長女は なんだか ちょっとしたことでも ありがとう
って 言う
次女シマリスは してもらって当然みたいな顔
またしても 子供ネタだが 二人だけで 肉を食らったので
次女には かわいそうなことをしたと思ったが
学校に迎えに行き 彼女が大好きな カニを スーパーで
買ってきた
お母さん 私二日前に別れたから
ええええええええええええええええええええー
二年続いて 別れたんかい いつもなら女優泣きするのに
なんで?って 聞いたら
うん すれ違いかな
って それって17歳の 少女がいう
セリフですかい
どう慰めていいかわからなかったが
広島の 原爆の話とか いつもより
なんかいろいろ話した
お母さんは 広島いったことないけど
長崎に行った 胸が いっぱいになったと
いう 話をした
次女はなんだか部活動のコンクールや11日の
定期演奏会でぐったり 眼の下に やつれたおばはん
みたいな クマもあったりして
結局ですね 原発の話をしていて しんみりしていたところに
彼女のボーイフレンドがわざわざ お母さんの車を
借りて 娘に 会いにきたわけである
はっ なんですと 別れたって二日ですか?
私は 久しぶりに肉も食べれたし
娘と 真面目な 話を していたのに
結局 なんですと もう無理 いいお友達
でいたいの とかなんとか
今日は原爆記念日 長崎
最近の若いもんは とかいいたくない
でも でも でもでも
複雑気分
ジェネレション ギャプか
しかし 本当に 長崎の旅を
語らせたら 半年かかるぐらい
いろいろあった 旅であった
 
 
 
 辛かったろう 苦しかったろう