境内に咲く怖~~い花
ご訪問ありがとうございます
平安朝香道の朝倉涼香です
今週の初めはひな祭りでしたが
横浜でも三月の雪が降りました
久しぶりに底冷えのする寒さ。
雪の夜には
炬燵に入って
春の香を聞いて
三月のお稽古の準備。
その時
目の中に映ったのは
身が引き締まるような
甘い香りを放つ紅梅と白梅の花
そして
境内の片隅に咲いていた
白い樒(しきみ)の花
でした。
同じ地域ですが
昨年
2月と4月の映像です
樒の木が見上げるほど大きいなんて
この木は全て毒
もちろんお花も
果実は猛毒。
でも大切な香料となります。
枝葉は抹香やお線香になり
お寺では今でも使用されています。
抹香臭いとは
この樒の抹香のことなのです。
それほど刺激的で
いやな香りではないのですが
和室で焚くと
後々ずっと香りが残って
少々困ります。
樒の木をお寺に植え
使用するようになったのは
香りが強いので
死臭を消す役目をすること
墓地に植えると
強力な匂いで動物が掘り返さない
などでした。
土葬の頃のことですから
現代では必要ないかもしれません。
毒も使い用
使い方次第で
怖~~い花ではなくなるのです。