●独特な香りも良い香り?清少納言
ご訪問ありがとうございます
朝倉涼香です
うだるような暑さが続いています。
秋に備えて体調を崩さないようにしなければと思います。
皆様もお身体ご自愛下さいますように!
有史以来、最も気温が高かったのは、西暦1000年(800~1300年)頃。
平安時代から鎌倉時代だそうです。
木の年輪の幅や、氷床に含まれる大気の組成などから推定された気温からそのように推定できるのだとか。
でも今年が一番暑いのでは?
清少納言の「枕草子」の「いみじう暑きころ」の段には
ものすごく暑い夏の夕方のことが書かれています。
跳んでも意訳をしてみますと
とっても暑いころ、夕涼みの時間に薄暗くなって来て
そこにいるのは誰?
と問いかけたくなるころのことよ
高貴な方が先払いして車を走らせるのは言うまでもないこと
普通人が車の後ろのスダレ(簾)を上げて走ってるのって涼しそうよね~
車から琵琶掻き鳴らしたり、笛の音が聞こえてくるのって素敵
行かないで~
って感じ
その車が通り過ぎる時に牛の尾から鞍にかける皮紐の香りがして
変な嗅いだことのない香りなの
だけどその香りなんだかいいのよね~
私ってどうかしてる?おかしい?
とこのように綴っているのです。
通り過ぎる牛車の香りは、
蒸れた革靴みたいな香り!(本当はもっとすごい表現)
その香りが言いたくないけど心ひかれる香りだったと言うことですから
私っておかしいのかしら?どうかしてる!
となるのです。
やはり香りは、例え万人がいやな香りだと思っていても、人によっては芳香、とまではいかなくても快い香りと感じることがあるのですね。
猫も靴の匂いや靴下の匂いが好きなようです。
決して嫌がってはいません。
フレーメン現象と言われる笑ったような顔をします。
清少納言も猫的な臭覚の持ち主だったのでしょうか?
薫物として合香する前の香には、良い香りとは言いにくい香りもあります。
それがブレンドされると芳香に変わるのですから不思議ですね。