令和に因んで「梅花」を作りました | 横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道

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東急電鉄日吉駅3分にある平安の香りを創り楽しむ教室です。平安時代、貴族や「源氏物語」の主人公光源氏がたしなんだ香り創りや楽しみ方をご紹介。(by平安朝香道 朝倉涼香)

 

●令和に因んで「梅花」を作りました。

 

平安朝香道の朝倉涼香です

ご訪問ありがとうございます。

 

1月に作った「梅花」(春の薫物)ですが

 

その時点ではまだ新元号が決まっていませんでした。

 

5月に新元号が令和と改められ

 

是非「梅花」を生徒さんともう一度聞こうと考えておりました。

 

「令和」の由来となったのは

 

「万葉集」巻五「梅花の歌三十二種」の序文です。

 

「梅花の宴」が催されたのは奈良時代ですが

 

梅自体が外国から渡来したとても珍しい植物でした。

 

残念ながら、梅の香りについては何も歌われていませんが・・・。

                                     白梅

それから半世紀以上経って作られた

 

藤原冬嗣(ふゆつぐ)の「梅花」の香です。

 

冬嗣は、平安時代初期に政治的にも文化的にも

 

大変活躍した人物です。

 

特に平安朝香道にとって、藤原冬嗣(ふゆつぐ)は

 

香を作る合香家だったことでとても重要な存在なのです。

(当道の始祖)

 

そしてやっと先週の水曜と金曜にお教室で

 

再び「梅花」の薫物を生徒さんと聞きました。

 

「やっぱり冬嗣さんの梅花はなんともすばらしいわ!

癒されますよね」

 

「優しい温かさが感じられて嬉しくなる」

 

新元号になって作った新しい「梅花」と

 

何年も寝かせた香の違いも焚き比べて

 

その違いにとても驚かされもしました。

 

「新しい香と古い香ってこんなにも違うんですね」

 

「ほんと!う~ん、素晴らしい!!」

 

昨日の陽気は、すっかり春を通り越して真夏でしたが

 

お教室の中には白梅の香りを載せて春まだ浅い

 

清らかな風が吹き抜けていきました。