「この本読んだことある?アフリカのピグミーと蜂蜜のことが書いてあるよ」
そう言って長男に差し出されたのが「森に生きる人」でした。
アフリカ大陸の真ん中には、大地溝帯(グレート・リフト・バレー)と呼ばれる南北に数千キロに及ぶ、大地の裂け目が続いている場所があります。
そこから西に目をやると、日本列島がいくつも入る壮大な緑で覆われたコンゴ盆地です。
その森は、種の宝庫と呼ばれる熱帯雨林。
1978年寺嶋秀明氏(理学博士)が人類学の研究のため、熱帯雨林イトゥリの森にピグミーの調査に入り、その後著したのが「森に生きる人」という児童書です。
ピグミーとはヨーロッパ人が付けた名前で、現地の言葉では、エフェというそうです。
身長は男性で150センチ以下、女性は140センチ前後です。
食料を獲るために、男性は狩猟、女性は採集をする生活を続けてきました。
イノシシやサル、レイヨウ類(カモシカの仲間)、時にはバッファローやゾウを狩り、イモ類やナツッ類、果物、キノコなどを採集するのです。
その中で、ピグミーたちが大好きなのが蜂蜜です。
ピグミーたちが、ほとんどハチミツだけで過ごす時期があるのです。
4月から6月の森の大きな木に花の咲くころにはミツバチたちが花蜜を集めます。
7月から8月には、ミツバチの巣の中は蜜でいっぱいになります。
そこでピグミーたちは、ハチミツを求めて森の奥に引っ越すのです。
毎日毎日ハチミツを探して、巣蜜ごと食べてしまいます。
ピグミーの本当の食物は、ヤムイモと蜂蜜なのだとか。
毎日お腹一杯蜂蜜を食べて、ハチミツだけで過ごすとは驚きですね。
1カ月も蜂蜜だけで生きていけるなんて思いもしません。
「森に生きる人」には、何千年も昔からイトゥリの森で狩猟採集生活をしてきたピグミーの生活について詳しくわかり易く書かれています。
それにしても蜂蜜って凄い!
これが我が家にあった本です

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