逢える悦び | れいよん・雑記

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明日はあしたの風が吹く。

最後に逢ったのは、いつの頃だったんだろう。

思い出せないぐらい前になってしまったのか?

それとも、そのように感じてるだけなんだろうか・・・


約束の日・・・

なんとなく落ち着かない。


そうだ、久しぶりに、マニキュアでも塗ってみようか・・・

う~ん、右手の爪に上手く塗れない。

何度も失敗が続く。


気がついたら、いらだたしさに唇かんで・・・


夢一夜 を口ずさんでいた。


素肌に片袖 通しただけで
色とりどりに 脱ぎ散らかした
床にひろがる 絹の海

着てゆく服が まだ決まらない
いらだたしさに 唇かんで
私 ほんのり 涙ぐむ


貴方に逢う日の ときめきは
あこがれよりも 苦しみめいて
ああ 夢一夜

一夜限りに咲く花のよう

匂い立つ


恋するなんて 無駄なことだと
例えば人に 言ってはみても
貴方の誘い 拒めない

最後の仕上げに 手鏡見れば
明かりの下で 笑ったはずが
影を集める 泣きぼくろ


貴方に逢う日の ときめきは
喜びよりも せつなさばかり
ああ 夢一夜

一夜限りと言い聞かせては

紅をひく


貴方を愛した はかなさで
私はひとつ 大人になった
ああ 夢一夜

一夜限りで醒めてく夢に

身をまかす



一夜などないのだけれど・・・

マニキュア塗って・・・

服を脱ぎ散らかして・・・・

紅をひいて・・・

心がときめいて・・・

夢一夜 ・・・


“恋心”が・・・呼び戻されたひと時であった。