蝶の眠り

 

 

中山美穂さんの、突然の訃報を聞いてから、彼女の作品を見返してみたいという想いがあり、アマゾンプライムで、「蝶の眠り」を見てみました。

 

 

この作品は以前一度、見てはいるのですが、印象に残る素敵な作品だったので、漠然とまた見てみたいと思っていたところでした。

 

 

一言でいって、美しかった。

 

いつ頃の作品だったのか調べてみたら、2017年ということだったので、今から7年ほど前、中山美穂さんが47歳くらいの作品のようでした。

 

 

作家である50代の中山美穂演じる「涼子」は、遺伝性のアルツハイマーに侵されていて、それを機に、大学の講師を始めたところからストーリーは始まります。

 

 

肩くらいの長さのボブ風のヘアスタイルで、ハイヒールを履いて、颯爽と歩く後ろ姿がとても印象的でした。

 

衣装も素敵で、例えば、家では、着物風のローブを羽織っていたり、大学では、髪をオールバックにしたボディコンシャス風だったり。

 

次第に惹かれ合う韓国人留学生の青年(チャネ)と一緒のシーンでは、柔らかな雰囲気のロングスカートだったり、という感じで。

 

 

アルツハイマーの進行が、少しづつ進んでいくなかで、涼子が施設に入ることを決めたくだりは、見ていて切なかった。

 

私が涼子だったら、やはり同じように考えたかもしれないが、あんなに潔くできるのか。

チャネは、どんな気持ちだったのか。

 

 

そして、ラストシーン。

覚えてはいたのですが、また涙があふれてきてしまい、美しく、切なかったという印象で終わった作品でした。