香道は茶道・華道と並ぶ三芸道のひとつ。
聞香(もんこう)とは心を傾けて香りを聞くこと。
香りに文学的雰囲気を鑑賞するという日本人の繊細な感性が生み出した、平安時代から続く雅な芸道です。
紀尾井町 福田家 別館 「ふくでん」にて
講師は稲坂良弘さん(株式会社香十 代表取締役社長)
稲坂良弘さんの人気著書『香と日本人』は読みたい本リストにメモしておりました。
今回、直接ご本人より大変大変興味深いお話しをたっぷりうかがえ、贅沢な時間でした。
一言も聞き逃すことが出来ない、興味深いお話し。
例えば『源氏物語』はお香の物語。香を知れば100ページ増えると言うではないですか!
行間を理解できていなかったとは、なんとももったいない。。
香の意味するものと歴史を学び、もう一度『源氏物語』を読み直そうと思います。
貴重な香木も拝見し…触って香りも嗅ぐという貴重な体験。
こちらは大変貴重な丁子染め匂宮の夏衣と、香染のストール。
香木を水につけ、古来の絹糸を浸しては干し…を限りなく繰り返すと
無色が黄金色とローズ色に・・
まとうことにより、衣擦れの音とともにほのかな芳香が導き出されるという
なんとも贅沢で雅な染めもの・・
わたくしも聞香させていただきました。
お香は伽羅、寸聞多羅、真南蛮。
辛・苦・酸などと表現し、ワインのテイスティングと似ているそうです。
今回、この貴重なお席は「和塾」 のお稽古の会でした。
「和塾」は本物の日本の文化・芸術に触れ・学ぶ集まり。
「歌舞伎」「浄瑠璃」「水墨画」「三味線」といった様々な日本の文化・芸術を学ぶことにより、日本文化を活性化し普及を図るNPO法人です。
日頃は西洋の伝統文化に携わる仕事をしていますが、
海外に関われば関わるほど、もっと日本の伝統を知りたい…という思いに駆られます。
これからも「和塾」 で本物に触れさせていただきたいと思います。
和塾を主宰なさる神森真理子さんのブログはこちら→

そして今回、このご縁をいただきましたもうお一方Mizuko Audrey Satoさん(ありがとう!)
お若いのに、お二人の情熱には頭が下がります・・
