故・若杉弘先生の念願だった三島由紀夫原作オペラ「鹿鳴館」が上演されています。
新国立劇場創作委嘱作品・世界初演です。
原作にほぼ忠実に三島戯曲をオペラにするという難題に挑んだのは、作曲家池辺晋一郎氏と演出家鵜山仁氏、指揮者の沼尻竜典氏。
まるでサスペンスドラマのように引き込まれ進行していく舞台、原作にはない群衆たちが登場人物の心理を描いています。
群衆は気味悪かったり滑稽だったり・・当時の鹿鳴館は華々しいかと思いきや、急激な西洋化でマナーも混乱し、そのなかで政治力がうごめいていたから、、きっと混沌としていたんでしょうね。。そんな時代がかいま見える舞台でした。
鹿鳴館だけに絢爛豪華な舞台?と期待したけど、モノトーンで統一され、主役のドレスさえ黒、、ここはちょっと残念。
最近のオペラはシンプルモダンなデザインが多くて、、個人的には絢爛豪華なゼッフィレッリの舞台がやっぱり好きだなぁ。
「鹿鳴館」27日までやってます。