髑髏城の七人鳥 6回目

2列センターという神席からの舞台。双眼鏡からではなく、肉眼で役者さんの表情が良く見えるから感情が揺さぶられました。

今日の太一蘭兵衛様もすごかった！
倒れていた蘭丸が跳ね起きて天魔王をかばい、極楽太夫に打たれたシーンだったと思う。
倒れていた蘭丸の足元にあった刀を足でカキーンと(音はしなかったけど、そういうイメージね)蹴って手元に引き寄せて掴んで立ったのよー。なんなんだ！瞬時に判断してそんな事ができるのか！
早乙女太一の凄すぎる技を見ました。いやあ凄かった！

毎回書いちゃうけど、天蘭の戦いから「来い･･･来い太夫ー」まで、1秒たりとも見逃したく無くて、じっと見て、魂を揺さぶられて。
捨の「お前が選んだ道だ。今度は迷わず進めよ、殿が待つ所へ」このセリフ、最初の頃より悲しみがこもった言い方になってますよね。
で、太一蘭兵衛ファンは捨と贋鉄斎の方は見ず、太夫と悲しみを共有し、涙するのです。

鳥のキャスト、みんな好きです。この人はちょっととか、このキャラは苦手とかが無くみんな好きです。このキャストの中で太一蘭兵衛が見られる事がとても幸せ！

はー、残るは千秋楽のみとなってしまいました。

今日は中村七之助さん、ムロツヨシさん、賀来賢人さん、福田洋一監督をお見かけしました。
先日行った納涼歌舞伎の「桜の森の満開の下」の七之助夜長姫は凄かったです。中村兄弟好きだー

では、また。

髑髏城の七人鳥 ５回目(20日)

別ルートで入手したチケットなので、17列目の下手側。舞台が遠かった。その分全体の照明やスクリーンも良く見えました。無界屋襲撃のシーンとか、全体が赤く染まったようで、より陰惨に見えましたよー。

蘭兵衛登場のシーン、角丸をお地蔵様で、倒した後、オエーってしてた。
「くんろ」は「くんろ、ふくんろだたき、袋だたき」で捨に「え、誰に」って突っ込まれ「髑髏城だよ」って言って去って行きました。
贋鉄斎と捨て之介のシーン、また、ハンマーが曲がって、まさかの２本目ハンマー登場。何回も見てると分かってて笑えないシーンもあるんだけど、ここはいつでも爆笑ですね。
夢見酒のメイク、２本の赤い涙でした。で、天魔王の玉座に持たれかかり、横たわって、天魔王がそんな蘭丸を　いちべつし。

無界屋襲撃のシーン、最初の頃は、里の女たちを感情も無く殺してた感じだったけど、顔を手で隠したり、後ろ向きのままだったり、切なそうな感じで殺している。「家康を殺すためだ、おまえたちすまん」って事なのかな。少吉が出てくるシーンで、笑顔でみんなとしゃべっているから、ここの変わり様が辛い。

蘭兵衛最期のシーン、天魔王との戦いから「来い太夫」まで、本当に凄い。魂を揺さぶられます。

天魔王さあ、登場シーンの爆破からよみがえる時生駒と手をつなぎ、地図のラップ終わって生駒とハイタッチして(初めて見た)、捨を追い詰めるシーンで階段の生駒の髪をもふもふして、それで最後に殺しちゃうの酷いよね。生駒さんの「何で？」がかわいそう。

今日も兵庫さん、やってくれました。太夫にプロポーズするところでハゲかつらも取ってしまい、捨に「気付け、気付け」と言われかぶったら、前後逆ではげてないように見えてしまい、客室も捨、沙霧も爆笑でした。

ハッピバースデイ！未来さんと荒武者隊の人と鉄器兵の人の３人。未来さんの「今まで怪我も無く、後10日ぐらいですがよろしく」みたいな挨拶にサダヲさんの「イグザクトリーですね」が笑えたよ。

客席にもよりますが、会場出る時ぜひ上手側から舞台に乗って、真ん中に来たら客席を向いて舞台からの眺めを味わってから出ましょうね。

早乙女太一蘭兵衛様

祝！上弦の月　天魔王。パチパチパチ。いやあどんな天魔王を見せてくれるのか、口説きのシーンは、蘭兵衛との殺陣は、捨之介との最後の戦いは、ともう今から楽しみでしかないです。
Twitterなどでは、太一蘭兵衛に　美しい、人外(人ではないって事ですか)２次元、着物の所作が美しい、エロイ、色っぽい、殺陣が高速すぎ、下半身がぶれない、踊るように美しい、ちゃんと殺しているように見える、天蘭の戦いがすごすぎる、蘭兵衛が主役、見るたび進化、彼のための作品、ヒロインは完全に蘭丸　などなど、嬉しい言葉が上がっていて、誇らしい気分であります。

さて、鳥の蘭兵衛様、天魔王に会う最初の場面から心乱されてますよね。そして夢見酒を飲む前にもう落ちている。殿に生きろと言われ殿の最期を看取れなかった負い目、後悔と「鎧と共に意思を託された」(嘘なんだけど)と言う天魔王に引かれてしまう。殿の仮面に頬ずりする表情がたまりません。天魔王は同じように殿に仕えたのに最後に殿に手を握られてかけられた言葉が蘭丸への言葉だもの哀れだよね。だから、わざわざ見方に引き入れ最後に本当の言葉を伝え、蘭丸を殺さずにはいられなかったんだよね。
最後の戦い、天魔王への一太刀を躊躇する蘭丸、天魔王が後ろ向きで見えないのだけど、森山天魔王はどんな表情をしているのだろう。「ざまあみろ」って笑っているのか、「お前は俺を絶対切れない」と余裕の表情なのか、ああ見てみたい
「貴様俺をたばたったか」から「来い、太夫」までの一挙手一投足、セリフ、表情、全部見逃せない。そして、太夫と一緒に蘭兵衛の生き様を思い、悼み、悲しみ･･･蘭兵衛に注がれた全集中力が切れます。

ああ蘭兵衛様、皮肉な事に殿の言葉どおりに生きていたのにね。今回、数珠の事(ワカドクロでは殿の骨で作ったと)には触れてないけど、常に殿と一緒に生きて殿を思っていた蘭兵衛。本当は殿一緒に本能寺で死にたかったんだよね。
彼岸花の花言葉は白･･･思うはあなた一人、また会う日を楽しみに。赤･･･白の言葉の外に悲しい思い出だって。蘭兵衛にぴったりすぎます。迷わず殿の所へ行けたかな。

「極」も。との発表がありましたね。太一捨之介が見たい。粋な着流し姿で「浮世の義理も昔の縁も三途の川に捨之介」が聞きたい。百人切りが見たい。極楽太夫もあり。、