心は人間の最大の財産 | 一灯照隅万灯照隅

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私は「心」の問題について深く掘り下げて書いておりますが、今回も、心の深層について触れることにしましょう。

「心」の問題は、私たち人間にとってとても大切です。しかし、残念なことに、心に思いを寄せている方はとても少ないのです。

それ故に、正しい心のあり方を忘れてしまった人々の悩みは計り知れないものがあるのではないでしょうか。悩みも、苦しみも、喜びも、悲しみも、すべては心から発しているのだということを、今一度考えていただきたいと思います。

心というのは、人間だけが授かるものです。他の生き物(動物や植物)には授けられません。そのことの大切さを忘れ去ったまま、どんなに一生懸命努力をしても何も実りません。人間だけが授かった「心」を、肉体の成長とともに、日々の生活の中で磨き上げることによって、私たちは生きる喜びを得られるのです。

ところが、多くの人が今、物欲の虜になってしまっています。金銭欲と言い換えてもいいかもしれません。大切な心のことを忘れ、「これが欲しい」「あれが欲しい」「いい家に住みたい」「いい人と結婚したい」……といった様々な欲望に支配されている人のなんと多いことでしょう。

そのために、他人を評価する際も、とんでもない見当違いをしていることが多いのです。たとえば、「あの人はハンサムだ」「一流の大学を出ている」「外国語が話せる」……といった付属的な部分、うわべだけを見て、立派な人間だと判断しがちですが、これはとても危険な考え方と言えます。

私たちの周囲には、人間らしい心を待った人があまりに少なく、ごく限られた狭い世界で、断片的な学びしかせず、心に十分栄養を与えないまま、肉体だけが成長している人間がどんどん増えています。

しかも、そういう人が高い地位について社会全体を指導しているために、世の中が難しくなり、とても住みにくい社会が築き上げられているのです。なんとも嘆かわしい時代になってしまったと、私はとても心を痛めております。こうした指導者の、誤った心のあり方が善意の人々を惑わし、苦しみと悩みの人生を歩ませることになるのですから、こんな恐ろしいことはありません。

どんな小さな悩みも、心のあり方によって生じてきます。いつも正しく、真っ白で大きな広い心を保つことができれば、生涯豊かで幸せな人生を歩むことができるのです。