よい結果が出ないのはなぜ? | 一灯照隅万灯照隅

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私は常日頃から「心」の大切さを説いておりますが、「心」というのはとても複雑で、なかなかわかりにくいところがあります。

たとえば、あなたがよい話を聞いたり学んだりして、それを素直に実行しようと思っても、大きな邪魔が入ってくる。そのため、自分の思いどおりにならず悩む。そればかりか、悪いほうへ悪いほうへと事が進んでしまい、よい結果が出ないなどということはありませんか。

でも、その「邪魔」は、ほかの誰かが悪いからでも、環境に恵まれていないからでもありません。実は、あなたの心が邪魔をしているのです。つまり、よい結果が出ないというのは、あなた自身の心の問題なのです。あなたの心の中に息づいている悪い心が、よいことを実行しようという気持ちに水を差し、ストップをかけてしまう働きをするからです。

しかも、こうした現象は、いわゆる「頭のよい人」によく見受けられます。普通なら、こんな簡単なことがどうしてできないのだろうと、首をかしげたくなるようなことでさえ、なかなか実行できずにいたり、ためらっていたりするのです。

理由は単純明快。心の中で感じたことをそのまま実行すればよいのに、頭の中で考えすぎてしまい、体が動かないからです。当然、よい結果など、出るはずがありません。むしろ、頭をあまり使わずに、心の素直さを働かせることが大切です。

ゴルフやテニスなど、スポーツの世界でよく言われることですが、どんなにたくさんの教則本を読んで学んだところで、上手にはなれません。

それより、コーチに教えられたとおりに体を動かしたほうが上達は早いというのです。「心」についても、それとまったく同じことが言えます。素直な心をそのまま頭に伝えてやれば、体も素直に動きます。心と頭、そして体は、別々のようでいて、実は一体といえるのです。

「心」の大切さを学んで実行されたご当人やご家族の方々の喜びはひとしおでしょうが、それは私自身にとっても本当にうれしいことです。これからも、そうした方が一人でも増えていくことを望んでおります。