続きです
①②で書いた通り、息子は
自閉が強く面接やコミュニケーションはまるでダメ
だけど
大きな苦手分野はあるけれど勉強面はなんとかなっている
という前提があります
そんな息子の担任の先生との保護者面談の時
受験予定の英検の話題が出ました
中学では英検と漢検の受験が事実上の必修状態
英検3級は2次に面接がある為、我が家はびびりにびびって受験を先延ばしにしていた状態です
そんな状態の息子に対して
なんと
担任の英語の先生は
『2次の面接はできると思います。』
と仰ったのです!
私は『え??』と言うのが精一杯
…
いやいや先生
1年以上、息子のご指導していただきましたよね?
息子の絶望的なコミュ力ご存知ですよね?
面接なんて始まる前から終わっている子ですよ?
そもそも普通の会話すら難しい子ですよ?
目を合わす事すら苦労するのですよ?
先生、今まで息子の何を見てきたのですか?
と、心の声がうっかり表情に出てしまい思いっきり怪訝な顔をしてしまったと思います
そんな私の心情を読み取ってかどうか
先生はさらりと続けて
『2次の面接はパターンが決まっているので。息子くん、パターンが決まっているものであればとても得意ですよね。
人柄を確認する面接とは違うので、指導すればできると思います』
と、さも普通のことのように言った後に
アティチュード(態度)の配点は高くはないですし、
と付け加えてから
『むしろ1次のライティングの方が難しいかもしれません。息子くん、作文はとても苦手ですよね?その部分は苦戦するかもしれません』
と、仰ったのです!!
この先生は、息子の特性を理解した上でできると思うと言ってくれている
先程までの不満と落胆からの飛び上がりそうなくらい嬉しい意見
表面的な成績で判断しているわけではない
頑張ればできます、やればできます、のような無責任な根性論で言っているわけでもない
息子の能力や特性を理解した上で
それでもこの面接ならできると言ってくれている
私が『息子に面接は難しい』と杓子定規で判断して思考停止していたのだと気付かされ…
内容を一切考えずに拒否感を示して、苦手だできない難しいと思い込んでいたなんて…
なんと情けない
…………
と、そんな出来事がありました
つまりまとめると
担任によって
親の心は
完全に掌握された
という話しでした
もうね、この先生と出会えた事が息子にとっては何よりの僥倖です本当に!
物事を取り組むにあたり最も大事な、やる気とできるイメージを存分に与えていただき、今まで避けに避けて先延ばしにしてきた面接試験に前向きに挑む決意が固まりました(←私が)
まあ、親の私は学校に丸投げするだけですけれど
ちなみに息子はこの担任の英語の先生が大好きです
うん!それはきっとそうだろうね!
ということで
どうなるのかはわかりませんが
息子の面接チャレンジを前向きに応援しようと思います
でも、まずは面接試験の前に
そもそも1次が通過できるのか
非常に怪しい
ので、まずはそこからチャレンジしたいと思います
仕事でも学校でも、大事なのは箱ではなく中身だと痛感中
そして中身は、いくら外側から眺めても詳細は見えない
蓋を開けて実際に入ってみてからでないとわからない
誰しも先の見えない不安な選択をいくつもしながらそれでも選択するものなのかも
