夢中になって、一気に読みました。
もう本当に時間を忘れるくらい。。。
最近読んだ小説の中で、間違いなく最高傑作でした
2009年度本屋大賞受賞作 湊かなえ 『告白』
この本屋大賞は、毎年、読者目線で、本当に面白い本を選んでくれているなぁとゆう感があります。
この作品もあらすじを見て面白そうだったので、早く読みたいと思っていたのだけど、初版のハードカバーだと、就寝前にベッドで寝転んで読んだり、バッグに入れて持ち歩いたりする私にとっては、重くて不便なので、とりあえず文庫が出るまで我慢していました。
それがこの度、文庫化されたのを知り、早速、買いに行き、すぐに読み始めました
ストーリーとは直接関係ない部分ですが、私が印象に残ったのは『世界でひとつだけの花』の歌詞を皮肉った文章です。
「ナンバーワンよりオンリーワン・・・」
最近、学校などでは、一人一人の個性を尊重するあまり、優劣をつけることをせず、賞賛する時は皆を平等に・・・とゆうような傾向があります。
でも、自分が子供の頃のことを思い返すと、やっぱり努力して結果が出た時に先生や親から褒められることはとても嬉しかったし、それがあったからまた次、頑張ろうとゆう気持ちにも繋がっていました。
結局、大人になると否が応でも競争社会に放り込まれます。
それを考えると、今のこのような風潮には少なからず疑問を持つし、作者も同じように感じているのだと思いました。
それ以上の内容についてはネタバレになるので書きませんが、本当に人間って怖い・・・と身震いするような作品でした。
そして、衝撃のラストは圧巻です
松たか子さん主演で映画化もされ、来月には公開予定ですが、これだけは本当に映画を見る前に先に小説を読んで欲しいです
映画の中で、登場人物の内面がどこまで詳細に描かれているのか解りませんが、きっと小説の方が恐ろしく面白い作品になっていると思います