50キロウルトラ ゴール | また 走りますか

また 走りますか

無駄と思われる事を
コツコツと

トンネルを抜け 海に向かって下る


赤い橋が見える 


「おかえり~」


沿道の人が声をかけてくれる



海がキラキラ 太陽で輝いていた


左に曲がって 赤い橋を渡る



残り3キロが長い



周りのランナーさんがみんな速度を上げる



身体も痛いけど 呼吸も苦しい


でも もう少し もう少し



残り1キロに なって ホッとした もう這ってでもゴールできる



沿道の応援は 盛大で 丁寧で心のこもった応援だった


来年も来てね の言葉 嬉しかった


ゴール会場の下まで来た


この坂を 上がればゴール



もう大丈夫


歩いた 首のタオルを取って サングラスを取った



皆 がんばって~ もう少しがんばれ~と 言われたけれど もう限界だった


すいません~と ヒョロヒョロ歩いて上がっていたら


女の人が


「良いよ 良いよ~しっかり噛みしめながら 行って」


と言ってくださって

感動 した


どんどん賑やかになる


ゴールが見えてくる


と 私の名前を 呼ぶ声がした



ルッちゃんと ルッちゃんの家族だった


。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。


嘘だ~


。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。


凄くキラキラ した笑顔だった


足が動いた 走った


するとまた 声がした


「ルッちゃん!!行け~!!」


とお母さんの声が聞こえた


振り向くと ルッちゃんが 私の方へ走ってきていた


驚いた


一瞬のはずなのに アイドルのプロモがスローモーションで流れる感じ


髪の毛を揺らしながら 美しいルッちゃんは 塩と汗まみれの臭い私の ところに来てくれた


ルッちゃんと 手をつないで ゴールまで走った



そして ゴール!!


。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。




。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。



こんなに 練習できず参加したレースは なかった


こんなに 自分を追い込んで走ったレースは なかった


こんなに おどろいて感動したレースもなかった



感謝ばかりです




これが 感島の島 隠岐の島


人情の島 隠岐の島




ありがとうございました