トンネルを抜け 海に向かって下る
赤い橋が見える
「おかえり~」
沿道の人が声をかけてくれる
海がキラキラ 太陽で輝いていた
左に曲がって 赤い橋を渡る
残り3キロが長い
周りのランナーさんがみんな速度を上げる
身体も痛いけど 呼吸も苦しい
でも もう少し もう少し
残り1キロに なって ホッとした もう這ってでもゴールできる
沿道の応援は 盛大で 丁寧で心のこもった応援だった
来年も来てね の言葉 嬉しかった
ゴール会場の下まで来た
この坂を 上がればゴール
もう大丈夫
歩いた 首のタオルを取って サングラスを取った
皆 がんばって~ もう少しがんばれ~と 言われたけれど もう限界だった
すいません~と ヒョロヒョロ歩いて上がっていたら
女の人が
「良いよ 良いよ~しっかり噛みしめながら 行って」
と言ってくださって
感動 した
どんどん賑やかになる
ゴールが見えてくる
と 私の名前を 呼ぶ声がした
ルッちゃんと ルッちゃんの家族だった
。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
嘘だ~
。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
凄くキラキラ した笑顔だった
足が動いた 走った
するとまた 声がした
「ルッちゃん!!行け~!!」
とお母さんの声が聞こえた
振り向くと ルッちゃんが 私の方へ走ってきていた
驚いた
一瞬のはずなのに アイドルのプロモがスローモーションで流れる感じ
髪の毛を揺らしながら 美しいルッちゃんは 塩と汗まみれの臭い私の ところに来てくれた
ルッちゃんと 手をつないで ゴールまで走った
そして ゴール!!
。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
こんなに 練習できず参加したレースは なかった
こんなに 自分を追い込んで走ったレースは なかった
こんなに おどろいて感動したレースもなかった
感謝ばかりです
これが 感島の島 隠岐の島
人情の島 隠岐の島
ありがとうございました