中継は見なかったが今日与野党合わせ9党の党首を揃えての党首討論があったようだ。
ニュースでその様子を少し紹介していたが野党は全て安倍総理に質問したが安倍総理と山口代表は民進党の岡田代表に質問した。
それはいずれも根本的に政策の違う共産党との選挙協力についての批判だった。
まぁ確かに自公からすれば共産党が1人区の立候補を取り止めて民進党候補を推す選挙協力は脅威であるに違いない。
世間では共産党と組む事によって今まで民進党に入れていた票が逃げると批評する者もいるようだがたとえそういう批判があっても統一候補を立てるべきであろう。
自民党と公明党が連立を組み選挙協力している中で小選挙区制度の元では野党も統一候補を立てる以外に生き残る方法が無いのである。
安倍総理はそれを無責任と言って批判するが野党がそれぞれに候補を立て票が分散して結局自公が勝利をおさめるのを許す事の方が無責任である。
野党が分散して候補を立てる事は選挙をする前に既にスキームとして負けているのである。
支持率が低くて負けるのは仕方が無いがスキームとして負けるのは愚かな事である。
野党はこれからも野合と言われようと無責任と言われようと統一候補を立てるべきである。
自民党もそれを批判するならば大政党に有利な今の小選挙区制度を改めるべきであろう。
選挙制度の欠陥故に野党が統一候補を立てる事を批判する資格など自公には無い筈である。
それにしても今まで独自路線を貫いてきた共産党が野党協力をする事に方向転換したのは安倍政権の目指す憲法改正を阻止する為だったと言ってよい。
安倍総理は眠れる獅子をおこしたと言えば大袈裟だが藪をつついて蛇を出した事には間違いないだろう。
元元共産党は1人区で勝てる候補はいないのだからこのスキームは小選挙区制度が無くなるまで続くのではないだろうか。
つくづく安倍総理及び自民党は共産党の選挙方針を変更させる事になった強引な安保法制改正を後悔する事になるだろう。