
韓国では、食堂やカフェだけでなく、注文用キオスクや小さなお店でもカード払いが中心です。ただし、現金がまったく不要というわけではありません。屋台や一部の市場、T-moneyの現金チャージでは少額のウォンが必要になることもあります。
WOWPASSは、そんな韓国の支払い事情に合わせた外国人旅行者向けのプリペイドカードです。両替、一般のカード決済、T-moneyの交通機能を1枚にまとめられます。
最初に、いちばん大切な点だけ覚えておいてください。
カードは1枚ですが、残高は2つです。店で使うWOWPASS残高と、交通で使うT-money残高は別々にチャージします。
先に結論|WOWPASSが向いている人
WOWPASSが使いやすいのは、次のような旅行者です。
- 日本円の現金をウォンに替えて、そのままカードで使いたい
- 海外発行カードが一部の端末で通らない場合に備えたい
- 食事や買い物の履歴と残高をアプリで確認したい
- 店の支払いと地下鉄・バスを実物カード1枚で管理したい
一方、韓国で問題なく使える海外カードを持っていて、必要なのは交通機能だけという場合は、通常のT-moneyでも十分です。WOWPASSが全員に必須というわけではありません。
WOWPASSはデビットカードではなくプリペイドカード
WOWPASSは、外国人旅行者向けのプリペイドカードです。先にウォンをチャージし、その残高の範囲で使います。使い方はデビットカードに似ていますが、韓国の銀行口座とつながったデビットカードではありません。
韓国内のオフライン店舗で、現地のクレジットカードやデビットカードを受け付けている店なら、WOWPASS残高で支払えます。店ではカードのICチップを端末に差し込みます。

1枚の中にある「2つの財布」
WOWPASS残高
カフェ、食堂、コンビニ、スーパー、ショッピングなど、韓国内のカード決済を受け付ける店舗で使います。利用履歴と残高はWOWPASSアプリで確認できます。
T-money残高
地下鉄、バス、一部のタクシーで使います。改札や車内の読み取り機にカードをタッチすると、こちらの残高から運賃が引かれます。
WOWPASS残高をチャージしても、T-money残高は自動で増えません。空港でカードを受け取ってすぐに地下鉄やバスへ乗るなら、先にT-money残高を確認しましょう。
発行方法と現在の表示価格
2026年8月21日に公式予約画面を確認したところ、仁川空港のCU受け取りと、予約後にWOWPASS機械で発行するプランは5,500ウォン、通常価格は6,000ウォンと表示されていました。割引や受け取り方法は変わることがあるため、旅行前に公式画面で再確認してください。
現地の機械で発行する方法と、オンラインで予約してから機械で受け取る方法があります。現地発行ではパスポートと、チャージに使う現金を用意します。
公式日本語ページには全国約444台と表示されていますが、設置場所、営業時間、発行・チャージ・出金の対応機能は機械ごとに違います。アプリの機械検索で当日の情報を見るのが確実です。
WOWPASS残高をチャージする方法
機械で日本円の現金をチャージ
公式案内では、WOWPASS機械は16種類の通貨に対応しています。日本円の紙幣を入れると、画面に表示されたレートでウォン残高に替わります。
為替レートは変動します。チャージを確定する前に、実際に受け取るウォン額を画面で確認してください。
アプリからチャージ
公式画面に表示される海外カードや決済サービスを使って、アプリからチャージする方法もあります。カード会社側の海外利用手数料や、チャージ画面に表示される費用は別に確認しましょう。

店ではICチップを差し込む
コンビニ、カフェ、食堂、スーパー、百貨店など、韓国内のカード決済を受け付けるオフライン店舗では、一般のカードと同じようにWOWPASSを出し、ICチップを端末に差し込みます。
伝統市場でも、カード端末があり韓国内カードを受け付ける店なら同じ方法で支払えます。ただし、すべての屋台や小さな店で使えるわけではありません。会計前にカードを見せて確認し、現金のみの店に備えて少額のウォンも残しておくと安心です。
オンライン決済、ホテルのデポジット、仮決済が必要な業種、一部の無人端末は条件が異なるため、この記事では「必ず使える」とはしていません。
T-money残高をチャージする方法
対応するスマートフォンでは、WOWPASSアプリからWOWPASS残高の一部をT-money残高へ移せます。
- アプリのT-money画面でチャージを選ぶ
- 実物カードをスマートフォンの上部または背面に当てて読み取る
- WOWPASS残高からのチャージを選び、金額を入力する
- 完了するまでカードをもう一度読み取る
公式サービスガイドでは、AndroidとiPhone 7以降・iOS 13以降が案内されています。AndroidはNFCの読み書きをオンにしてください。
アプリでチャージできない場合は、コンビニや地下鉄駅のT-moneyチャージ機でウォンの現金を使えます。

地下鉄・バスと首都圏の乗り換え
地下鉄は、改札へ入る時と出る時の両方でカードをタッチします。
バスは前のドアから乗り、乗車時にタッチします。降りる停留所の前で降車ボタンを押し、後ろのドアにある読み取り機へもう一度タッチしてから降ります。
降車時のタッチを忘れると、乗り換えが切れたり、距離運賃の関係で追加料金が発生したりすることがあります。
ソウル・仁川・京畿道の首都圏統合乗り換えは、次の条件が基本です。
- 1人につき交通カード1枚を使う
- 降車後30分以内に次の交通へ乗る
- 21:00〜翌7:00は60分以内
- 最大4回乗り換え、合計5回乗車まで
- 同じ路線・同じ車両への乗り直しは割引対象外
首都圏以外では、その都市の乗り換えルールを確認してください。
ウォンの現金が必要になったら
WOWPASS残高は、出金機能があるWOWPASS機械からウォンで引き出せます。カードをアプリに登録し、機械に表示される認証手続きを行います。
公式案内では、1回の上限は10万ウォン、手数料は1回1,000ウォンです。仁川空港AREXエリアの機械は出金に対応していないと案内されているため、先にアプリで出金可能な機械を探してください。
紛失した時と、余った残高
カードを受け取ったら、最初にアプリへ登録しておきましょう。紛失した場合、アプリから一般決済機能を一時停止でき、再発行後もWOWPASS残高を引き継げます。
ただし、紛失したカードのT-money残高は戻りません。交通残高は大きな金額を一度に入れず、旅行中に必要な分だけ追加するほうが安全です。
T-money残高の払い戻しには500ウォンの手数料がかかり、残高によってコンビニ、ソウル地下鉄の案内所、Tmoney Townなど窓口が変わります。
初めて使う時の順番
- 日本でWOWPASSアプリをインストール
- 受け取り方法と最新価格を確認
- カードを受け取ったらアプリへ登録
- 店で使うWOWPASS残高をチャージ
- 交通に乗る前にT-money残高を別にチャージ
- 店ではICチップを差し込み、交通ではタッチ
- 屋台や一部の市場用に少額のウォンを残す
WOWPASSの便利な点は、韓国のカード決済と公共交通を実物カード1枚で管理できることです。ただし、その1枚の中には別々の残高があります。この仕組みさえ分かっていれば、会計や改札で慌てにくくなります。
公式情報・関連記事
- WOWPASS公式・日本語使用案内
- WOWPASS公式・予約と機械案内
- WOWPASS公式サービスガイド
- ソウル市・首都圏統合乗り換え制度
- 関連記事:仁川空港で両替、T-moneyとWOWPASSを比較
情報確認日:2026年8月21日。価格、キャンペーン、機械の設置場所、アプリ機能は変更される場合があります。