この間刺し子糸を玉ねぎの皮で染めたのですが、その残液で手ぬぐいを染めてみました。
染めに使ったのは新しい晒しではなく、以前染めたもの。
このときは渋めの灰緑色に染まったのですが、半年くらいで褪色して今ではごくごく薄いアイボリーみたいな色になり(というか、白ではないな、という感じ)
模様もほぼわからなくなっていました。
玉ねぎはしっかり染まるので(光には弱いけどね)、絞り染めで模様を入れてみることにしました。
絞り染めもいろいろあるけど、ビー玉をくるんで輪ゴムで縛るのが一番手軽。
手軽なのにかわいい。
今回は新しいことに挑戦したくて縫い絞りを試してみることにしました。
縫い絞りは糸でなみ縫いしてきつく引き絞って染まらない部分を作る方法。
初回なので割とすぐできそうな、この巻き上げ絞りをやってみます。
サークルプレートで丸を2個。
もっとおおきいのも欲しかったので鍋敷きも使って丸を書いて、このうえをなみ縫いしていきます。
小さい丸はラップをかぶせて帽子絞りっぽくさしてみることに。
媒染中。
濃い黄色が出ています。
乾いてから糸を抜いてアイロンをかけました。
全体です。
巻き上げ絞りはつまんだところの束ね方がイマイチ要領を得なくて模様の出方はビミョーです。
でもこのくらい大きな模様が一つあると結構インパクトがあるかもー。
ここらへんのフチの部分が縫い締めた感が出てる気がします。
帽子絞りもどきはこっちの方がフチのなみなみ感と白地のくっきり感出てるような。
地色が鮮やかに染まってるので、染液が入らなかった部分とのコントラストがはっきりしています。
地色がちゃんとした白かったらもっとはっきりしたんだろうな。
こっちの丸はほやんとしていてイマイチ。
糸の締めかたが甘かったと思います。
手元にあった刺し子糸の太めのを使ってみたのですが、あまり強く絞ると切れそうで程々にしか引き締められなかったのでした。
金亀さんのつよい糸とか今度試してみたいです。
もつと強く絞れる糸があったら、こんな縫い絞りもやってみたい。
しげしげと見ていたら、模様以外のところに筋が浮かんでいました。
こ、これは板締め絞りで入れた四角模様だ!
玉ねぎで染める前はもう全然わからなくなっていたのに、地色が濃くなったせいか浮き出てきています。
今さらながらおもしろーい。
で、その前染めた刺し子糸はどうだったかというと
手ぬぐいよりも赤みが強くて黄色というよりオレンジ色?
上にある小束は以前何かで染めてはっきりしない枯草のような色しか出なかったのに重ね染め。
くすみはあるけど、このカラシ色なら何かに使えそうです。
こうして並べてみても色味がかなり違います。
藍熊染料さんの大和藍を買ったので段染め糸を作るつもりで玉ねぎで黄色を染めようとおもったのですが、なぜか染めてるときはびわ染めのようなサーモンピンクだったんです。乾いて数日置いたらオレンジで落ち着いたけど、あれはなんだったんだろう?
で、数日空けて染めた手ぬぐいは、「い、これこれ!」という鮮やか黄色。
玉ねぎは何度も染めてるから、と軽く考えていました。
予想もつかないことだらけです。