レインメーカーと呼ばれる男 | rubeusuの自由気ままに書きたいことを綴るブログ

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このブログは日々思ったこと感じたことを自由気ままに綴っていきます。
なのであまり硬くならずに楽しみながら読んでください。

先日の棚橋弘志に引き続き、
自己暗示によって成功したプロレスラーを紹介しましょう。


今や新日本プロレスの時の人となった、

『レインメーカー』オカダ・カズチカ

です。


この、レインメーカーという単語、
雨男じゃないですよ(笑)

”お金の雨を降らせる者”という意味があります。


もともとオカダ自体は身長もあり期待はされていたんですが、
いまいちパッとしないままでいました。


2年前に一度、東京ドームで凱旋試合をしているんですが、
その時もあまり印象に残らず、
まだ、新日本のリングに上がるのは早いよね。
みたいな感じでした。


で、そんな男が去年の1.4東京ドームで再び帰ってきたわけです。

『レインメーカー』オカダ・カズチカとして。


一度知っている人は、「キャラが変わって帰ってきたんだな」、
程度に思い、
知らない人は、「誰だコイツ」、と思っていたはずです。

試合自体も5分ほどで終わり、
オカダが勝ったけども、
「ああ、良かったね」程度でした。


その男が、棚橋が最多防衛を記録した直後のリングに上がり、
王座挑戦を表明したわけです。

当然ドームの観客全員は大ブーイング。

「お前じゃまだ早い」
「何でしゃばってんだ」
「今の棚橋から取れるわけがない」

そんな思いがドーム内を包んでいました。



それから一ヵ月後の2月。場所は大阪。

最後にリングの上に立っていたのは、
『レインメーカー』オカダ・カズチカでした。

みんな信じられないと思いつつも、
どこかで納得せざるを得なかったわけです。


というのも、凱旋からの一ヶ月。
棚橋との前哨戦で、
オカダの潜在能力が徐々に見えてきたからです。


高身長、ヘビー級なのに、圧倒的な跳躍力を見せるドロップキック。
トップロープから繰り出される、キレイなフォームのダイビングエルボードロップ。
身長があるがゆえに説得力が増すトゥームストン・パイルドライバー。
そして、絶対の必殺技、レインメーカー。


16歳からプロレスの世界に足を踏み入れ、
キャリア8年目の若き天才が、
その片鱗を如何なく発揮してきました。


東京ドームであれだけの大ブーイング浴びせていた観客が、
一ヵ月後には少なからず歓声に変わっていました。


それからのこの一年の活躍は言うまでもないでしょう。
2012年の新日本の中心にいたのは、
間違いなく『レインメーカー』オカダ・カズチカでした。

だからこそ今年のドームでは大歓声で迎えられたわけです。



プロレスはキャラクタービジネスなところがあります。

棚橋もそうですし、オカダもそうです。

でもそのキャラクターが、ファンに受け入れられなければ、
どんなにプロレスが出来ても、一流にはなれません。

昔でいえば、ブッチャーやタイガー・ジェット・シン、ハンセンなど、
キャラクターとプロレススタイルが一致して、
ファンに支持をされて初めて一流のプロレスラーになれます。


普通は何年もかかるところを、
オカダはたった一年で成し遂げました。

オカダのすごいところは実はココで、
与えられたキャラクターとプロレススタイルを、
たった一年でファンに印象ずけたんです。

正確には約一ヶ月で、ですが。


お金の雨を降らせるというキャラクターと、
それを感じさせるプロレススタイル。

これを短期間で確立させるのには相当なプレッシャーがあったはずです。
もちろんそれをずっと支えてくれた先輩レスラー、外道の存在も大きいですが、
それを成し遂げたオカダのセンスはずば抜けています。


今はまだ棚橋が時代を引っ張っていますが、
次の時代は間違いなくオカダが築くでしょう。

その時には、新日本に限らず、
プロレス界全体にお金の雨が降っていることを期待します。


ちなみにリングを離れたときのオカダは、
めちゃくちゃいい人です。
それもまた人気の秘密ですね。