小さなお葬式 | オルゴールとメリーゴーランド キラキラ輝く

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不思議な世界はオルゴールの奏で

夢と愛に満たされて生きる

父への暖かい御言葉をいただいた皆様

本当にありがとうございます。

すぐにお返事が出来なかったので

この場をお借りして御礼を

言わさせていただきます。






父のお通夜と告別式を無事に終え

父を天国へ見送りました。


「小さなお葬式」という式を選んで

20人程度が来ていただける

名の通りの小さなお式をしました。


斎場に使われたお部屋はとてもレトロで

小さな素敵なシャンデリアが二つ、

椅子はゆったりした英国調のソファー

カーペットはアンティックな花柄で

とても可愛かった



父の好きだったジャズを

会場に流したのですが

それがとっても雰囲気に合っていました。



父の愛用の60年ものの

宝物のアコーディオンを

遺影の横に飾ってもらったのですが

本当にその空間に溶け込んでいて

素敵な

暖かいお通夜と告別式になりました。





父は病気で
お風呂に一年近くは入れませんでしたショボーン


なので、「湯灌」という儀式を頼みました。

「おくりびと」でも出て来たようなもので

身体をお湯で清めて、髪を整えてくださいます。

昔から父がしていた

オールバックにしてもらい、

顔色が良くなるよう
少しお化粧もしてもらいました。

その専門のメークアップアーティストさんが
いらっしゃいました。


病院からはパジャマで帰って来て
斎場に来たのですが、

湯灌の際にお気に入りのスーツに
着替えさせていただきました。




父はダンディだったのでカッコよく
旅立たせてあげたかったのです。

亡くなった後、
少し口が開いていて
時間が経つにつれさらに開いてきたので
湯灌で治していただきました。





お見送りに来てくれた方々から
棺にお花を入れてもらう時は

エルビスプレスリーの

「ラブミーテンダー」をかけました。

妹の結婚式をしたサイパンで父が

夕陽をバックにした海辺のパーティーでお月様

現地の人が弾く楽器で歌った

思い出の曲です。







そして


本当に偶然なのですが

お通夜の準備をしていた日に父の財布を

棺に入れてあげようと整理していたら

一枚のメモをその中で見つけました。

メモには

「葬儀はお金をかけず、身内だけで」

と、書いてありました。

遺書のようなものでしょうか。

葬儀はいらないと望む方も

いらっしゃると思うので

「父はやっぱり、
お葬式はして欲しかったんだね、華やかで
人前にたつのが好きだったからね。」

と、妹と話しました。


「望み通りだね、
きっと喜んでくれてるね。」

私達はホッとしました、





泣きながら声をかけ辛く長く
壮絶な時間を共に過ごし

父を一緒に看取った事で

大喧嘩していた妹とも自然と
仲直りしていました。

父の死は妹とも夫とも

新たな絆を生み出してくれました。

そして

何か強い力をもらえた気がしています。