皆様お久しぶりです!

主務でCOXの小林愛です!!


とうとう今回がラストの日記となってしまいました😢


私のありったけの立教ボート部愛💙と

COXとして活動してきた今日までの日々について

綴らせていただきます。

とても長くなってしまったし、上手く伝えられるか不安なのですが、最後まで見届けてくださると幸いです!



インカレ初日まであと8日ですが、

まだ入部したばかりの1年生の頃の記憶が鮮明に残っているのに気づけばもう引退という現実が信じられません。


懐かしすぎる、私たちが1年生の頃の写真です⬇️

(左から、拓也さん、松島さん、わたし、かずま、こうだい、です。私たち3人の見た目の変化には敢えて触れないでおきます。笑)



私は、立教ボート部のことが大好きです。

人のあたたかさ、色々な考え方や性格を持った人が共存し、互いを尊重しながらも、チーム立教で一丸となって高みを目指していける雰囲気、本気で競技に取り組める環境など、私が思う部の好きなところを挙げたらきりがありません。

ボート部での寮生活は、ほんっとうに楽しくて、同期や後輩と過ごす何気ない時間が何よりも大切でした。


早起きは苦手なので正直朝練は嬉しくありませんでしたが、同じ志を持った仲間と一緒に目標を目指して本気になって頑張ってきた時間は、ものすごく充実していました。





振り返ると私は、3年前に新歓でボート部に出会い、新歓に参加した初日で心を奪われ、COXとして入部しました。


自分でCOXというポジションを選んだし、

このポジションが好きだし、

やりがいを見出せてる今だから言えることですが、


COXとして活動してきた日々は、落ち込んだり悩んだりしたことの方が多かったと思います。




(私の初レース、全日新W4x+)


下級生の頃は、とにかく毎日の練習で毎回はじめてのことに遭遇する日々だったので、自分の技術不足で他の人にたくさん迷惑をかけました。



今でも忘れていないのは、荒川練習に苦戦しまくった1年生の冬です。



(2022年の冬の荒川)


人工のコースと違って荒川は自然の環境なので、荒川練習の時は安全管理に特に注意が必要です。

荒川練習中は、コース練習の時とはまた違った気の配り方をし、少し違ったスキルが必要になることもあります。


当時の自分は、


水上での時間管理もできず、

進行方向も定まらず、

釣り系が出ていないか超超超確認して、

橋脚から離れたい!

でも大きい流木がある、どうしよう。

逆レーンに入っていないか、岸壁との距離は…


なんていうことに気を取られているうちに、

気づいたら無言になっていました。



やばい。



焦って、なにか喋ろう!!って考えているうちに、気づいたらもう逆レーンにいて、


正しい位置に戻ろうとしている間は他になにも考えられず、また黙ってしまう。



終わった…( ;  ; )



この永遠ループでした。


当時の毎週末は荒川練が嫌すぎて泣きながら練習していました。笑


(私のスマートフォンの写真フォルダの一部です。写真や動画を何度も見返し荒川のコースを研究しました。)


中学高校の頃も部活をやっていたので、プレー中にミスをしてコーチから怒鳴られたことなどは頻繁にあります。

どんなに怒られても、それは自分の中で、「体力不足」とか、「ある特定の動きができない」というだけのことです。(もちろん、だけ、なんてことはありませんが)



しかし、COXをしてて直面する自分のミスは、


判断力がない、

視野が狭い、

センスがない、

先が見通せない、などでした。


これらが出来ないということは、

自分の中で、COXである以前にひとりの人間としての足りないところに気づいてしまったということになります。



(スポーツができないのはプラスのことが出来ないだけ、判断力がないetc…は人間としてマイナスってことじゃん、という感覚になったということが言いたかったです。)



自分が判断を誤るとクルーのみんなを危険に晒してしまうし、

レートやタイムなどのコールのタイミングや、舵を間違えると正しいトレーニングにならないし、キツい中で力を振り絞って頑張っているみんなの努力を一瞬で壊してしまいます。


COXに求められる最低限のことすらままならない状況では、艇速に貢献するどころか漕手の練習の邪魔をしてしまう。

クルーにとって”お荷物”になっている自分は、いないほうがいいと何度も思いました。



頭ではわかっているのに水上で実行できないことがたくさんあり、

自分は器用な方ではないので、入念な準備をせずに上手くいったなんてことは一度もなく、準備をしたつもりでも上手くいかないことがほとんどでした。



何もできない自分に嫌気が差しながらも、

たくさん話を聞いてくれたり、その都度教えてくれたりした周りの方々のおかげで、頑張ることができました。





(昨年のインカレW8+)


上級生になってからは、COXとしての自分の存在意義について考えることが多くなりました。



COXの自分が乗れる種目は、4+と8+です。

この2つの種目では、艇が大きくなり漕手の人数が増えるため、艇を進めるのが難しくなります。


また、大人数で各々の感覚や方針を擦り合わせながらクルーを作っていく過程で、ストレスを感じる人が出てきてしまうこともよくあります。



嬉しいことに、立教の選手層は年々厚くなってきています。女子は特に、全漕手数に対してアスリート選抜で入部してきた漕手の割合が高いということもあり、漕手個人で見るとエルゴタイムの速さや過去の戦績など、すごい成績を残してきた漕手がたくさんいます。


しかし、そのすごい漕手たちを集めて組んだ

4+や8+が走らなければ、みんなを大艇に集めたためにその漕手たちの能力を押し殺してしまっているという解釈もできます。



漕手の力を引き出すこと、

艇をより進めるための働きかけをすることがCOXの仕事なのに、それができていない自分は艇に乗る資格がない。

無理に4+や8+を組まずに、解散して無し種目で漕いだ方がみんなにとってよい(速いタイムが出たのを見て日々成長を実感しながら漕げたら楽しいだろうし、そもそも速いって何よりも楽しいだろうし、漕手のみんなもそれを望んでいる)のではないか、と考えたことがあります。




COXがいなくても漕手がいれば艇は漕げるし、


付き種目より無し種目の方が艇速は出るし、


漕手から何気なく言われた「付きフォアは重い」(から嫌だ)という発言に勝手に凹んで、


そんなことは自分が1番わかっているからこそ

存在意義を見出すのが難しかったこともありました。

日頃の些細な言動からも、COXを必要としていない漕手はすぐにわかります。



自分だけでは艇を進めることはできず、

乗れる種目は限られているので、

漕手がいてはじめて自分は艇に乗ることができます。


漕手が何人いてもCOXは1艇に1人だけです。艇に乗って自分が感じたことが漕手のみんなとずれていた時に、自分の意見を主張していいのか、折れた方がいいのか、どちらが艇が速くなるのかを考えて迷うことが多くあります。



いちばん最近の、このどこまで主張するのかという問題から抜け出すきっかけをつくってくれたのは、COXの後輩でした。



(大好きなCOXのみんなです。まだ5人の写真がなかったので、しゅりも入れてみんなで撮ろうね。)


2年前は私が教えてあげることの方が多かったのに最近では助けてもらうことが本当に多いです。

とても感慨深いです。いつもありがとう。



相手とちゃんと話し合い、真正面から向き合うことで解決しました。




このボート部で活動したこの4年間で、仲間と共に本気で取り組むとはどういうことなのかを経験し、組織で活動していく上で本当の意味でのコミュニケーションがどれほど大切なのかということを学びました。




(一緒に闘ってくれている賑やかな女子のみんなです。いつもありがとう!インカレも頑張ろうね💪🏻)




ここまで読んでくださった方には伝わっているかと思いますが、

ボート部で過ごした今日までの日々のなかで、

辛かったことや投げ出したくなったことは数えきれない程ありました。



しかしそれ以上に、

嬉しかったこと、楽しかったこと、

そして、みんなと過ごす充実した日々があり、入部を後悔したことは一度もありません。



3年前にボート部に出会っていなければ、

こんなに素敵な人達と出会えることはなかったと思うし、大学4年間を、何かにこんなに夢中になって、充実した濃い時間にはできなかったと思います。


また、たくさんの方々の支え無しには絶対にここまでやってこれませんでした。

心が折れそうになっても、なんだかんだ言ってまた立ち上がってこれたのは、手を差し伸べてくれた多くの方々がいたからです。


(同期写真 ヤマハツ誕生日会)

1番多くの時間を一緒に過ごしてきて、

私のことを理解して受け入れてくれる同期。



困った時にいつも相談に乗ってくれたり、私が間違っている時はしっかり叱ってくれたりした先輩。


仲良くしてくれた後輩のみんな。

怠けそうになった時も、みんなの頑張る姿に刺激をもらえたおかげで頑張れました。(人数が多いから一括りでまとめちゃったけど、みんなのこと本当に本当に大好きです!!)



3年前、急に「ボート部に入部して入寮したい」とわけのわからないことを言って聞かない娘を許してくれて、今でもずっと応援してくれた両親。


女子艇のCOXや主務など、部の大事な役割を任せてくださった監督コーチ。



ボート部に出会えて、

素敵な人に囲まれてとても幸せでした。


しっかりインカレで結果残して、

主務の仕事も最後までやりきって、


お世話になった方々と大好きなボート部に恩返しをして引退します。



(今シーズンお世話になりすぎた主務副務)



皆様、今まで本当にありがとうございました!!



小林愛





次は、ほのかのラスト日記です!🍊


責任感の塊なのに日常生活ではたまに抜けていたり、話し合いの時は俯瞰して物事を考えた貴重な意見を出してくれるのに、色々な意味で天才的なワードセンスで楽しませてくれたりする、バランスが良すぎる田村帆乃香に、乞うご期待!!



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